【指導】谷口徹プロ
40歳を過ぎてから日本プロゴルフ選手権で3勝。50歳で迎えた2018年の「日本プロ選手権」では大会最年長優勝を遂げるとともに、ツアー通算20勝目(メジャー5勝)を記録した。
【基本中の基本:ピッチエンドラン】
![画像: やや左足体重で重心を落とす。体の回転とともにコックを入れ、ダウンは下半身リードでコックをリリース。「アドレスの時のロフトに戻すようにインパクト」(谷口)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/d635209b13fe2bfd3b56a560e399977256c0fccd_xlarge.jpg)
やや左足体重で重心を落とす。体の回転とともにコックを入れ、ダウンは下半身リードでコックをリリース。「アドレスの時のロフトに戻すようにインパクト」(谷口)
すべての寄せに流れるのは、この「五箇条」
其の一、 重心を下げる
![画像: 「重心が高いとトップしてしまう場合がある。重心を下げておけば、しゃくりあげない限りトップしません」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/d3cb81c19d7204d70fac5abf4de2f36df5edf777_xlarge.jpg)
「重心が高いとトップしてしまう場合がある。重心を下げておけば、しゃくりあげない限りトップしません」
体重配分はじゃっかん左足に多くかけ、ひざを曲げて重心を下げます。重心を下げておけば、しゃくりあげない限りトップしません。原理はバンカーショットと同じ。
重心を下げておき、インパクトでクラブを(アドレス時の)ロフト通りに戻す感じで落とします。そうすれば、ヘッドは必ずボールの下に入るんです。
其の二、 グリップは短く
![画像: 「僕はメッチャ短く握っています」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/cbd05ed4263d635ad407eb47b53165912fac954d_xlarge.jpg)
「僕はメッチャ短く握っています」
短く持つメリットはヘッドのコントロールがしやすくなること。多くのミスはボールに当てにいきクラブが減速することで起こる。だからアプローチでもクラブは加速した状態で当てたい。短く持てば加速させながら打てるんです。
其の三、コックを使う
![画像: 「コックの動きはトンカチを叩くのと一緒。トンカチに体の回転を合わせていけばコックになります。手首は柔らかく!」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/040545939128bf60b4c55dc49cb6d56e33305788_xlarge.jpg)
「コックの動きはトンカチを叩くのと一緒。トンカチに体の回転を合わせていけばコックになります。手首は柔らかく!」
バックスウィングで自然な形でコックができれば、腕が柔らかく使えてインパクトでボールの下にヘッドを入れられます。インパクトで意識してヘッドを戻そうとすると手打ちとなり、チャックリに。下半身を多少使いながら体でクラブを戻せば、コックは自然とリリースされます。
![画像: 「体でクラブを引っ張ってくれば、コックは自然にリリースできるもの」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/ec63ef3ea132ef1521311ae9aec29d6692158fe7_xlarge.jpg)
「体でクラブを引っ張ってくれば、コックは自然にリリースできるもの」
其の四、左手とクラブは一直線
![画像: 「フォローで左腕とクラブが一直線になると、インパクトでフェースに球が乗るんです」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/18c4e608a24280a147c39de6017b1a18fdd50841_xlarge.jpg)
「フォローで左腕とクラブが一直線になると、インパクトでフェースに球が乗るんです」
アプローチもショット同様、下半身をじゃっかん使いながら、体の回転に沿って左サイドのリードでクラブを下ろす。
フォローで左腕とクラブが一直線になるように振ることが大切です。フェースにボールが乗せられ、安定性の高いアプローチが打てます。
![画像: 「スウィング中、グリップエンドがへそに向かっているイメージで振るといい」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/c0d95d9885a1c33ea873370ff830e5f260bd4a6c_xlarge.jpg)
「スウィング中、グリップエンドがへそに向かっているイメージで振るといい」
其の五、シャローに振るとボールの下にヘッドが入る
![画像: 「重心を下げたままシャローに振る。フェースに必ず球が乗ります」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/fbbc6c9d4a65dcc92e3dee2e1891026e32193bf0_xlarge.jpg)
「重心を下げたままシャローに振る。フェースに必ず球が乗ります」
フェースに乗せると言っても、ショットのようにダウンブローに入れてボールを押していくのではなく、シャローにボールの下にヘッドを入れていくんです。そうすることでフェースにボールが乗り出します。
![画像: 「スタンスとフェースをオープンにし、体の動きでボールをとらえるとフェース面を斜めに使うことができ、スピンがかかる」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/01/01/6b03f2d90ebc3412b371756bf089bd3acdc43a4a_xlarge.jpg)
「スタンスとフェースをオープンにし、体の動きでボールをとらえるとフェース面を斜めに使うことができ、スピンがかかる」
アベレージゴルファーの方の中には、アプローチはパッティングの延長で下半身を使わず肩のストロークで打ったほうが正確だと思っている人もいるかもしれません。
グリーン周りの転がしならそれでうまくいくかも知れませんが、アプローチはいつも転がせる状況ばかりではありません。僕は転がしよりも上げるアプローチを多用するタイプ。アプローチもショット同様、左サイドのリードで打っています。
そしてバウンスを滑らせながらヘッドをボールの下にシャロー気味に入れて、フェースに球を乗せることを意識しています。
谷口徹のアプローチ五箇条まとめ
①重心を下げる ②グリップを短く ③コックを使う ④左腕とクラブは一直線 ⑤シャローに振る