【指導】谷口徹プロ
40歳を過ぎてから日本プロゴルフ選手権で3勝。50歳で迎えた2018年の「日本プロ選手権」では大会最年長優勝を遂げるとともに、ツアー通算20勝目(メジャー5勝)を記録した。
【基本中の基本:ピッチエンドラン】
すべての寄せに流れるのは、この「五箇条」
其の一、 重心を下げる
体重配分はじゃっかん左足に多くかけ、ひざを曲げて重心を下げます。重心を下げておけば、しゃくりあげない限りトップしません。原理はバンカーショットと同じ。
重心を下げておき、インパクトでクラブを(アドレス時の)ロフト通りに戻す感じで落とします。そうすれば、ヘッドは必ずボールの下に入るんです。
其の二、 グリップは短く
短く持つメリットはヘッドのコントロールがしやすくなること。多くのミスはボールに当てにいきクラブが減速することで起こる。だからアプローチでもクラブは加速した状態で当てたい。短く持てば加速させながら打てるんです。
其の三、コックを使う
バックスウィングで自然な形でコックができれば、腕が柔らかく使えてインパクトでボールの下にヘッドを入れられます。インパクトで意識してヘッドを戻そうとすると手打ちとなり、チャックリに。下半身を多少使いながら体でクラブを戻せば、コックは自然とリリースされます。
其の四、左手とクラブは一直線
アプローチもショット同様、下半身をじゃっかん使いながら、体の回転に沿って左サイドのリードでクラブを下ろす。
フォローで左腕とクラブが一直線になるように振ることが大切です。フェースにボールが乗せられ、安定性の高いアプローチが打てます。
其の五、シャローに振るとボールの下にヘッドが入る
フェースに乗せると言っても、ショットのようにダウンブローに入れてボールを押していくのではなく、シャローにボールの下にヘッドを入れていくんです。そうすることでフェースにボールが乗り出します。
アベレージゴルファーの方の中には、アプローチはパッティングの延長で下半身を使わず肩のストロークで打ったほうが正確だと思っている人もいるかもしれません。
グリーン周りの転がしならそれでうまくいくかも知れませんが、アプローチはいつも転がせる状況ばかりではありません。僕は転がしよりも上げるアプローチを多用するタイプ。アプローチもショット同様、左サイドのリードで打っています。
そしてバウンスを滑らせながらヘッドをボールの下にシャロー気味に入れて、フェースに球を乗せることを意識しています。
谷口徹のアプローチ五箇条まとめ
①重心を下げる ②グリップを短く ③コックを使う ④左腕とクラブは一直線 ⑤シャローに振る