解説/石川遼
1991年生まれ。埼玉県出身。ツアー14勝。復活優勝が待たれる日本のエース。ショートゲームの上手さと引き出しの多さは、日本ツアーでは群を抜く。
スピンを掛けるか、掛けないか、にアプローチは分かれる
「僕のアプローチは、フェースに乗せてスピンを掛けるか、フェースに乗せずにスピンを掛けないかにだいたい分けられます。そこにボール位置やヘッドの入れ方、スピードなどで15種類くらいのアプローチを使い分けています」(石川)
状況別 7種類のアプローチショット
スタンス幅、ボール位置、体の傾き、重心位置、ヘッドの入れ方、コックの使い方、ヘッドスピード、フェースローテーションのさせ方などなど、わずかな違いで打ち分けている。実際に様々なアプローチを打ってもらった。
ケース①花道30ヤード「スピンを入れずにピッチ&ラン」
・ボール位置は右足前 ・スタンスは狭め ・リストコック使わず、体の回転中心
ケース②同じく花道30ヤード「スピンを入れてトントンキュ」
・ボール位置は右足前 ・スタンス狭め(①とほぼ同じ) ・バウンスを活かしてインパクト厚め
ケース③奥のカラー8ヤード「転がし」
・両足を揃えて、ボール位置は右足の外 ・左足とクラブが一直線 ・リスト使わずソールを活かしてインパクト
ケース➃右崖下のラフ15ヤード「ふわりロブ」
・スタンスはほぼ肩幅で重心低く ・ボール位置はセンターやや左 ・少し短くグリップ ・バウンス活かしてヘッドを走らせる
ケース⑤奥の傾斜ラフ30ヤード「少し上げて転がす」
・傾斜なりに立つ ・スタンス広め重心低く ・短めにグリップ ・ひざの角度を保持したまま、斜面に沿ってレベルにスウィング
ケース⑥右ラフ15ヤード「低めに出してピッチ&ラン」
・両足揃えてアドレス ・ボール位置は右足の外側 ・構えたグリップの位置でインパクト
ケース⑦同じく右のラフ15ヤード「高めに出してピッチ&ラン」
・ボール位置は右足親指の前 ・グリップは短め ・リストコック入れずに体の回転でスウィング
週刊GD2019年1月8・15日号より