前回のレッスンでは、「フェースがスクェアに当たれば出球は左右にブレない」と語った久保谷プロ。「でも、それ以前に大切なことがありますよ」と続ける。今回は「プロの真っすぐ」と「アマチュアの真っすぐ」の違い。とくに曲げたくない一打や小さなグリーンを狙うときに役立ちます!
画像: 【指導/久保谷健一プロ】 ツアーでもトップレベルのアイアン精度を誇るショットメーカー。ツアー通算7勝

【指導/久保谷健一プロ】
ツアーでもトップレベルのアイアン精度を誇るショットメーカー。ツアー通算7勝

方向性と距離感を安定させるには、どんなショットでも振り抜くことが大切

出球を左右にブラさないためには、スクェアに当てることが大切。だが、左右にブレない「真っすぐ」について誤解しているアマチュアが多いと久保谷プロは言う。

「方向性だけで考えればクラブを直線的に振るのは間違っていません。ただ、それではボールをしっかり押すことができず距離が出ないうえ、実は方向性も定まらないのです。重要なのは、しっかりヒットすること。方向性も大切ですが、それ以前に力をボールに伝える必要があるんです」と久保谷プロ。

アマチュアに多い「真っすぐ」の勘違い

ヘッドをスクェアに保とうと直線的な軌道で振ると、フォロー側でフェースが開きながらロフトが寝やすくなる。「これではボールへパワーが伝わりません」(久保谷)

画像1: 方向性と距離感を安定させるには、どんなショットでも振り抜くことが大切
画像: 「腕を回転させずに直線的に振ると、このように手打ちのようなカタチになってしまいます」

「腕を回転させずに直線的に振ると、このように手打ちのようなカタチになってしまいます」

画像: 「フェース面が回転せず球がつかまらないので、方向どころか距離だって安定しません」

「フェース面が回転せず球がつかまらないので、方向どころか距離だって安定しません」

目標に対してフェース面を真っすぐ保とうとするあまり、フォローで手が体から一番遠くになっているアマチュアが多いのだそう。「ハンドファーストで当てるといいますが、それはインパクトまでの話。スウィングのタイプに関わらず、上手い人はインパクト以降、手首をリリースする動きが絶対入ります」(久保谷)

これがプロの「真っすぐ」

画像2: 方向性と距離感を安定させるには、どんなショットでも振り抜くことが大切

常に胸の正面に腕があれば胸に対しフェースがスクェアな状態が保たれる。これが出来ていれば距離も方向も合いやすい。

画像: 「水平に回すイメージです」

「水平に回すイメージです」

「体だけが先行しても、手だけ振ってもダメ。腹筋や背筋といった体幹の筋肉を主体に振ることで、腕と体が同調しやすくなります」

画像: 「このカタチが正解。腰の高さでトウが空を向くようにしましょう」

「このカタチが正解。腰の高さでトウが空を向くようにしましょう」

「スウィング中、常にクラブが胸の正面にあることと、胸に対しフェース面がスクェアであること。これができていれば方向性と距離感を両立できます。球を上げようとしてダウンスウィングでクラブが寝たり状態が突っ込むとクラブは正面から外れてしまいますよ」

目標に左手を出していくのではなく、体の回転で振ることが大事だということ。

「特に曲げたくないときに、目標に左手を出してしまうアマチュアが多いです。体が回らず手だけが出てしまうと、ボールの下をヘッドがくぐったり、フェースが開いて右へ行ったりしがちです。手で振ろうとせず、体の回転で振れば、フェース面が管理できますよ」

画像: 久保谷健一9I”ライン出しショット” www.youtube.com

久保谷健一9I”ライン出しショット”

www.youtube.com

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