飛ばそうとしない! 低い球&ランで距離を稼ぐ
冬といえばドライバーの飛距離。寒い中、体を無理に動かすと余計に飛ばなくなる。
田島 体が回りにくくても、ボールがつかまりやすいスウィングを心がけるだけで飛距離を補えます。飛ばそうとしてダウンスウィングで上体が左に流れると、クラブが鋭角に入っ てテンプラになりやすく、フェースが開くのでスライスも多発します。それよりも「ヘッド・ビハインド・ザ・ ボール」を意識して低い球でランを多くする作戦が功を奏します。
打ち出し角度が低くなるた めキャリーは出ないが、冬の硬いフェアウェイでラン が稼げる。
田島 低めにティアップして、ボ ールを横から払い打ちます。 右手首の角度をキープし、右手でボールを目標に向かって低く押し込むようにフォロー を出していきます。
【ポイント①】ヘッド・ビハインド・ザ・ボール = 頭をボールの後方にキープ
バックスウィングで体が回らなくても、ヘッド・ ビハインド・ザ・ボールを心がけるだけで、それなりの飛距離を得ることができる。キャリーは減ってもランが出るため、冬の硬くしまったフェアウェイに最適。
【ポイント②】右手で低く 押し込むイメージ
ボールを横から払い打つためには右手首の角度をキープし、右手でボールを目標に向かって低く押し込むようにフォローを出していく。
冬はフェアウェイの幅を広く使える
ボールが芝の抵抗で止まってしまうことが少なくなりフェアウェイを広く使える。 狙いを絞ることは大事だが、「多少曲がってもOKと考えてリラックスして打ったほうが結果もよくなる」と田島プロ。
冬のフェアウェイ。「振り幅」は夏の7~8割
冬のフェアウェイは芝が薄く硬め。夏と同じスウィン グをすると大ダフリしそうでおっかなびっくりになりがち。
田島 ボールを右に置いて、 上から鋭角に打ち込もうとする人が多いんです。でも、そ れは逆効果で、かえってダフりやすくなります。インパクトが詰まってクラブが 振り抜けなくなるからです。
【ポイント①】リストコックをしないだけでインパクトが安定する
コックを使わなければ自然にスリークォーターの振り幅となり、インパ クトゾーンも長くなって横から払い 打てる。キャリーが落ちるぶん、大きめのクラブを持つようにしよう。
田島 コックを使わないでスウィングするのがコツです。そうすればコンパクトに振れますし、インパクトエリアの軌道 がゆるやかなU字になります。つまりインパクトゾーンが長くなり、ミート率が上がるのです。
【ポイント②】冬はノーコック。インパクトゾーンが伸びる
芝が薄くて硬いので、ダフリは厳禁。ミート率を上げるため、インパクトゾーンを長くしよう。コックを使わないことでU字の軌道になる 。
キャリーが落ちるぶん、大きめのクラブを持つが、グリーンオーバーには警戒しよう。
田島 7番アイアンの距離は夏だと170ヤード、冬は160ヤードが目安。今回お薦めした「ノーコック打ち」だと、夏は155ヤード、冬は145ヤードです。夏と冬で自分の飛距離がどのくらい違うのか確認しながら手前から攻めていくのが、冬ゴルフの回り方。100前後の人が、これを実践すれば、18ホールで5~10打は変わりますよ。
週刊2019年2月12日号より