リッキー・ファウラーの電撃移籍で話題になったテーラーメイドの「TP5」と「TP5x」は、ツアーボールとしては唯一の5ピース。多層構造であるほど"いいボール"というわけではないだろうが、今回は本間ゴルフの「2ピース」、「3ピース」、「4ピース」ボールを使って、平野茂プロが比較試打。打球の変化などをアマチュアユーザー見地で分析してもらいました!
画像: 【試打・解説】平野茂プロ 社会人野球からゴルフに転向。叔父・中山徹プロに弟子入り。「フラットフィールド スクール・オブ・ゴルフ」主宰

【試打・解説】平野茂プロ
社会人野球からゴルフに転向。叔父・中山徹プロに弟子入り。「フラットフィールド スクール・オブ・ゴルフ」主宰

【打ったのはこの3モデル】

2ピース代表「D-1」(本間ゴルフ)
低スピン・強弾道で「飛ぶ」&「安い」と発売以来大ヒットの「D-1」新モデル。

画像: 構造:2ピース 実勢価格:1ダース1944円

構造:2ピース 実勢価格:1ダース1944円

3ピース代表「TW-X」(本間ゴルフ)
スピン性能も高い飛距離系ツアーボール。中高弾道の強い球で耐久性もそなえる。

画像: 構造:3ピース 実勢価格:1ダース4104円

構造:3ピース 実勢価格:1ダース4104円

4ピース代表「TW-G1」(本間ゴルフ)
競技志向のプレーヤー向け。ソフトな打感で、スピンをかけやすいモデル。

画像: 構造:4ピース 価格:オープン

構造:4ピース 価格:オープン

【測定方法】各ボール5球打ち、ベストとワーストを除く3球の平均。弾道計測器「GC2」を使用。平野プロ自身のクラブで試打(1WはテーラーメイドR15 ロフト10度)

画像: ドライバー、7番アイアン、SWと3つの番手で打ち比べていった

ドライバー、7番アイアン、SWと3つの番手で打ち比べていった

【結果】飛ばすだけなら2ピースも互角、SWのスピン量で差がついた

ドライバー(HS46m/s)の試打結果

D-1
(2ピース)
TW-X
(3ピース)
TW-G1
(4ピース)
距離275y273y272y
初速67.1m/s67.0m/s66.4m/s
スピン量2296rpm2652rpm2600rpm
打出角13.6度12.6度13.3度
caption

7番アイアン(HS35m/s)の試打結果

D-1
(2ピース)
TW-X
(3ピース)
TW-G1
(4ピース)
距離165y155y161y
初速47.7m/s47.6m/s47.6m/s
スピン量4834pm6099rpm5160rpm
打出角20.5度16.9度19.8度
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SW(HS20m/s)の試打結果

D-1
(2ピース)
TW-X
(3ピース)
TW-G1
(4ピース)
距離55y61y63y
ラン3y0y1y
スピン量5438rpm7753rpm7462rpm
打出角36.9度37.8度36.6度
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「手前から攻める派」なら、2ピースでも問題なし! 止めたいなら3ピース以上

「2ピースのD-1は、低スピンで初速も速く、よく飛びます。ただ全体的に低スピンなので、短い番手のショートゲームでは止まりにくい。ただし、スピン量は安定しているので、いつも手前からランを含めて攻めていく、というゴルフには最適です」(平野プロ)

「3ピースのTW-Xは、ドライバーでは低スピンで距離が出て、短い番手ではスピンが効く。カバーとコアの間にもうひとつ層がある3ピースのメリットですね」。数値を読むと、その3ピースのバランス性能の上を行ったのが4ピースのTW-G1。「番手」ごとに最適スピンを生み、7番では飛距離が一番だった。

「ただ、ティショットをよく曲げる人ならなら、スピンの少ない2ピースボールのほうが曲がり幅が少なく距離も稼げます。手前からせめていくことを心がければ十分使えますね」(平野プロ)

週刊GD2019年2月12日号より

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