6I~PWはクラブセッティングの真ん中
14本の真ん中に位置する6I~PWを軸にすると、自分に合う14本のセッティングが作りやすくなります。大切なのは自分が平均的に飛ばせるキャリーを目安にすることと、クラブごとの飛距離の差をできるだけ均等にすること。
アマチュアの方は、振り過ぎている人が多いです。きちっとフィニッシュがとれるスウィングスピードでのキャリーが、平均的に飛ばせる飛距離だと覚えてください。無理のない7~8割のスウィングを基準にしましょう。
この5本の「キャリーの階段」がセッティングの肝
「短い番手は15ヤード刻みだけど、長い番手は5ヤード刻み」というような組み方はおすすめできません。スコアアップを目指すなら、番手ごとのキャリー差が揃いやすい「バランス系」アイアンがいいと思います。
「バランス系」アイアンとは、「ぶっとび系」と「マッスル系」の中間のクラブのこと。
飛び系ほどロフトが立っておらず、マッスルバックのようにロフトが寝すぎてもいません。やさしく飛ばせて止めやすいので、アマチュアがキャリーのピッチをそろえやすく、ドライバーやウッド、UTやウェッジも組みやすくなります。
バランス系のメリット① 芯が広く打感がやわらか
バランス系のメリット② ソール広めで滑ってくれる
バランス系のメリット③ 短い番手が飛びすぎない
伊丹プロのお墨付き4つの「バランス系アイアン」チェック
APEX(キャロウェイ)
ロフトは少し立ちぎみですが、球が上がりやすく、スピンが入るので、距離感が合わせやすいです。弾く中にも食いつくような手ごたえがあって、球を曲げることもできます。
RMX 118(ヤマハ)
軟鉄一枚モノですが、ヘッドが大きく、スウィートエリアが広いのでやさしさがあります。ラウンドしたソールは、少しダフっても滑ってくれるので大きなミスにならず、飛距離の階段が作りやすいです。
【伊丹プロによる試打結果】
RSフォージド(プロギア)
6番、7番は球を上げやすく、短い番手は抑えやすい。長い番手のほうが打感が柔らかく感じますね。球を上に弾くので飛びすぎません。
【伊丹プロによる試打結果】
ツアーB X-CBP(ブリヂストン)
鍛造マッスルのような厚い打感。コントロール性があって、ヘッド速度が速い人でも飛びすぎません。ソールが広くラウンドしているので滑りやすさもあります。
試打・測定方法
各データはフライトスコープで計測。ボールはテーラーメイド「TP5」を使用
次回は6番アイアンの上、「170~180ヤードが打てるクラブの選び方」、随時配信予定です。
月刊GD2019年3月号