ウェッジは「ロフト2度違い」で4~5ヤード差。これが目安
ウェッジ選びで大切なのは、「気持ちよく振った時のキャリー」が大切ということ。大振りして上手く打てた時の飛距離をあてにしてはスコアメークになりません。
ピッチ&ランの延長で、手首の角度をキープして、フォローも肩の高さまで。この時の「キャリー」をそのウェッジの飛距離だと見なしましょう。
弾道の違いを「ボーケイSM7」(タイトリスト)でロフト別検証
48度から60度のウェッジから選んでいきます。私の場合は56度のウェッジがもっともスピンがかかりました。ロフト54度か56度のウェッジは、転がしたり、上げたり、色々なアプローチに使いやすいので、入れておくのがお薦めです。
ロフト別伊丹プロの試打結果(3球の平均値)
ロフト | キャリー | 打出角 | スピン |
---|---|---|---|
48F | 90.4y | 27.5度 | 8057rpm |
50F | 85.6y | 28.7度 | 8328rpm |
52F | 80.3y | 30.1度 | 8991rpm |
54F | 74.7y | 32.0度 | 9684rpm |
56S | 69.6y | 33.4度 | 10502rpm |
58S | 65.0y | 35.1度 | 9873rpm |
60D | 59.8y | 36.9度 | 10030rpm |
ロフト別アプローチの目安
【48~52度】 8割ショット&足を出すアプローチ
【54~56度】 8割ショット&バンカーとグリーン周りで色々なアプローチがしやすい
【58~60度】 ロブショットなど無理せずボールを上げたいアプローチ
「ウェッジ2本体制」は重めシャフトを選ぶ
PW以下を2本でまかなうため、どうしてもキャリー差が大きくなります。ウェッジで距離を加減する必要があるので、シャフトの重量が欲しいところです。クラブが重いとスピードが安定するので、距離感のコントロールがやさしくなります。
「ウェッジ3本体制」はロフト4度刻みがいい
例えば50度、54度、58度のように、ロフトを4度刻みの3本体制にすると、キャリーのピッチが揃いやすくなります。ただし、ヘッドの特性やヘッドの入れ方によって飛距離差が前後するので、その場合はロフト1~2度変えたモデルも試打してみて選ぶとよいでしょう。ショップでロフト調整するのも手です。
「2本+お助けウェッジ」の3本体制もアリ
アプローチやバンカーが苦手な人はソール幅が広くてやさしいお助けウェッジをエキストラの1本として入れるのもお薦めです。アベレージの人にはこのセッティングも強い味方になるかもしれません。
伊丹プロによる、「キャリー」を重視して飛距離の階段を揃えるクラブセッティング。スコアメークの参考にしてください。(了)
月刊GD2019年3月号より