アプローチはあくまでショットの縮小版
芝の薄いライでミスを防ぐには、下半身を止めたほうが再現性が高まりそうな気もするが、石渡プロはそれを否定する。
石渡 パターくらいの小さな振り幅ならそれもアリかもしれませんが、ウェッジで15Y以上打つような振り幅では、下半身を止めたらほかの部分を過剰に動かさなければならないので、スウェイやすく、再現性は上がりません。
石渡 アプローチであっても、通常のスウィングの縮小版として、きちんと下半身を動かしてスウィングしなければダメなんです。
右の股関節を内旋させて体を回していく
少しダフリ気味になった場合も、下半身さえちゃんと動いていれば体の回転力でヘッドを押し込めるので、簡単にはザックリせず、ミスの範囲も小さくできると石渡プロは話す。
石渡 下半身を使うといっても、軸がブレるほど大げさに動かすのはダメ。腰をうまく切って、あくまでその場で回転するイメージです。ポイントは「右の股関節の内旋」。内ももをくっつけるように、右足をキュッと絞り込みましょう。
体のエネルギーでヘッドを押し込める
石渡 下半身が動いていれば、少しくらいダフリ気味にヘッドが入っても、体の回転力でヘッドが押し込まれて突っかからずに抜けてくれるので、大きなミスになりません。
アプローチも下半身先行が大事
【ポイント①】股関節の切れ上がりを意識してフットワーク
石渡 体が開かずに右股関節を内旋させられると、腰が回って左の股関節は切れ上がる。この左腰の切れ上がりを意識してスウィングしましょう。
【ポイント②】上下を分離して動かす意識が必要
石渡 上体の開きを抑えるために、下半身と上半身はセパレートして動かすことが大事。肩の向きを変えずに腰を回転させます。
Check! ラウンド中にお尻の筋肉を伸ばそう
石渡 下半身をスムーズに動かすには、お尻の筋肉がちゃんと動くことが大事。ラウンド中、片足をひざの上に乗せて屈伸するお尻のストレッチをこまめにやるといいですよ。
月刊GD2019年3月号より