高松プロといえば「ゆるゆるグリップ」。その本質を改めて聞く
── ゆるく握ったほうがヘッドが走るということですが……
高松 握る強さとヘッドの走りは反比例します。強く握れば握るほど、ヘッドでボールを打つスウィングになり、ゆるく握れば握るほどヘッドを速く振るスウィングに近づきます。
── でも、一部ではしっかり握れと教えるプロもいます。
高松 2つ理由があると思います。ひとつはロングサムでしっかり握っても、手首やひじの関節が固くならない人がいます。こういう人は、しっかり握っても普通の人がゆるく握った時と同じぐらいヘッドを走らせることができます。でも、これは非常にまれです。
── もう一つの理由は?
高松 ふたつめは、一般のアマチュアと違って、プロいうのは、特にパワーのある人は振りの速度がものすごい速いうえに、気合が入りすぎると、インパクトでヘッドが強く走ってフックが出ます。それを防ぐ意味で左のグリップをしっかり握っているんです。左手小指をしっかりさせておけば、ヘッドが先に出るのの防止です。
── スピード違反しないように、ブレーキを踏んでいるようなものですか。
高松 そういうこと。私が見るかぎり、アマチュアの人でヘッドが走りすぎて失敗している人は全体の5%以下。95%以上の人は、最高速度よりもはるかに遅いスピードしか出せてません。それなのに、残念ながらさらにグリップをしっかり握ろうとしている。
── でも、しっかり握ることに慣れてしまうと、ゆるく握ることは難しい。
高松 そういう人は、グリップと左手の間に100円ライターを挟んで握り、それでスウィングすればええんです。
── それで何が分かるのですか?
高松 これだと、力を入れれば入れるほどグリップがズレます。わざとズレやすい状態にしてやると、ゆるんだ方がしっくりくるのが分かってきます。
高松 さらにクラブを持って、グリップを腰の高さに上げて、ヘリコプターのプロペラみたいにヘッドをグルグル回してください。回転方向はボールを打つ向きですよ。
── 速くですか?
高松 はい。とにかくどうしたらヘッドが速く回るのか、これを意識しながら、回転させます。10回、20回、30回、続けてください。
── それで何が分かるのですか?
高松 グリップに力が入っていると手元が動いてヘッドは思うように回りません。それでも、しばらく続けていれば、手が疲れて握力が自然に抜けてきます。クラブがグラグラするほど疲れてきた方が、回しやすいのがわかるでしょう。
── 実際のスウィングも同じということですか?
高松 そうです。ヘッドを走らせるには、グリップの力加減は弱ければ弱いほど有利です。グリップをしっかり握ると、最も速くたってヘッドが手元と同速度にしか動かせないものなのです。
「志門さんと、楽しい春の1日を!ファン感謝デーゴルフ大会」
【募集要項】
●開催日/2019年4月8日(月)
●開催コース/芝山ゴルフ倶楽部(千葉県山武郡芝山町)
芝山GCオフィシャルサイトはこちら
●プレーフィ/概算9350円(昼食付・税込)
●参加費/5400円(税込)
●競技方法/18ホールストロークプレー(新ペリア)
●募集人数/80人(参加者多数の場合は抽選)
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