“しっかり本気で”2週間。スウィングに効果絶大
石渡 ラジオ体操って本当によくできたプログラムなんです。3分あまりでできて、全身をまんべんなく動かすようになっています。しっかり正確に行えば効果的なコンディショニング運になるんです。
石渡 健康にいいのはもちろん、アドレス、スウィング、筋力アップなど、ゴルフに直結する動きばかりなので、是非やってみてください。ただし、ポイントになるのが、「ちゃんと本気でやること」。なんとなくやるのではなく、一つ一つの動きが「体のどこに効いているか、しっかり意識を持ってやる」と効果も倍増します。
ここから「ラジオ体操第一」の全13の動きをチェック。意識する部分、注意点、効果を石渡プロの解説で見ていこう。
初めにチェック! 「石渡式ラジオ体操」ポイント
①指の先まで注意を払う
プロゴルファーがクラブの先端まで意識するように、指の先まで意識を持つ。“力を入れる”ではなく、“注意を払う”イメージです。
②体のどこに効いているのか意識する
「股関節をしっかり開こう。これが飛距離アップにつながる」というように、今体のどこを動かし、何に効いているか、考えながら行います。
ラジオ体操第一、さっそくスタート!!
1、背伸びの運動
ゆっくり呼吸しながら腕を前から上にあげ、横から下ろす
【効果】
●リラックス
●腹筋引き締め
呼吸が整い、リラックスできるのでラウンド直前にもおすすめ
2、腕を振って足を曲げ伸ばす運動
腕を横に振り上げながら、ひざを屈伸する
【効果】
●股関節を開き、飛距離アップ
●ふくらはぎの筋力アップ
“飛ばし”に欠かせない股関節の柔軟性とふくらはぎの筋力を強化する
3、腕を回す運動
腕を体の前方で回しても背中の筋肉は刺激されない
【効果】
●肩こり予防
●高いトップ
●大きなスウィングアーク
背中周りに効く動き。肩甲骨の可動域アップに。
4、胸をそらす運動
腕を斜め上に振り上げ、胸をしっかりそらす
【効果】
●高いトップ
●アドレスの姿勢アップ
胸が閉じていては、高いトップやいいアドレスにつながらない
5、体を横に曲げる運動
左右の体側を勢いよく、しっかり伸ばす
【効果】
●わきや腰回りのシェイプアップ
●スムーズなスウィング
体側をしっかり伸ばすことで、スウィング時の体の回転がしやすくなる
6、体を前後に曲げる運動
体を前に曲げ手先をつけ、両手を腰に当て上体を後ろにそらす
【効果】
●腰痛予防
●アドレスの姿勢アップ
腰と背中を動かせるほか、ふくらはぎ、太ももの裏側全体に効く
7、体をねじる運動
下半身をしっかり固定し、上半身のみ左右にねじる
【効果】
●ウエストシェイプアップ
●スムーズなスウィング
体をねじるときはクラブを遠くに放り投げるような意識で
8、腕を上下に伸ばす運動
指先で肩を触れてから、腕を上にピンと伸ばす
【効果】
●肩こり予防
●ふくらはぎの筋力アップ
●高いトップ
腕を上げることで肩周りに効くのと同時にかかと上げで下半身の筋力アップにも
9、体を斜め下に曲げ、胸をそらす運動
上体を左右斜め下に曲げ、上体を起こしたら胸をそらす
【効果】
●高いトップ
●フィニッシュが決まる
右下への動きでバックスウィング、左下への動きでフィニッシュに好影響
体を回す運動
腰を中心に円を描くように上体を大きく回す
【効果】
11、両足飛び運動
両足でその場ジャンプし、腕は真横に開く
【効果】
●骨の強化
●瞬発力アップ
下肢全体の筋力アップのほか、縦方向の重力の刺激は肩にもいい
12、腕を振って足を曲げ伸ばす運動(2と同じ)
腕を横に振り上げながら、ひざを屈伸する。2のときより、さらに股関節を開くイメージで
13、深呼吸(1と同じ)
3分あまりのラジオ体操第一の締めくくり。呼吸を整えよう。
石渡 繰り返しますが、ちゃんと本気でやってみください。一つ一つの動作が「体のどこに効いているか」意識を持ってやります。3分間を2週間、必ずスウィングが良くなります。
PHOTO/Yasuo Masuda
週刊GDより