合宿では「床反力」を高めるトレーニングが満載
鹿児島合宿の一日は、トレーナーの勝城誉伸さんのメニューからはじまる。
「基本は股関節や肩甲骨周りを柔らかくするストレッチと、体幹、そして床反力が使えるようになるトレーニングが主ですね」と勝城トレーナー。
AM8:00~ ストレッチ&体幹トレーニング
床反力
地面を踏み込むことで得られる上方向への力=反力。地面反力とも言う
「思いメディシンボールを後ろに投げたり、スウィングをイメージして投げると、体幹にギュッと力が入り、さらに下半身で地面をタテに真下に押す感覚が作れます。こうすれば床反力が使えるようになるんです」と黒宮コーチ。
AM9:00~ メディシンボール投げ
実際にトレーニングを行っている松田に聞くと、「ダウンスウィングからフォローで一気に体を使って加速できている感覚があって、飛ばせるようになってきています」という。
AM10:00~ ダッシュ&下半身トレーニング
床反力を生かすために、これは真似たい「毎日の最下点チェック」
左右への体重移動ではなく、「軸回転で振っていくためには自分の最下点がどこかを知っておく必要がある」と黒宮コーチ。
そこで教えてくれたのが、松田も行っている簡単チェック方だ。
「7番アイアンで両足を閉じてブンブン素振りをし、地面にクラブがつくところが自分の最下点。その最下点を基準にボールを置いて、軸回転を使ってドライバーが打てば、打ち出しが高くてロースピンの弾道が打てるようになります」(黒宮コーチ)
ラウンド前に必ずやろう! 「両足閉じブンブン素振り」
「最下点を知ることで、各クラブの最適なボール位置が決められます」と黒宮コーチ。
ドライバーはアッパー、アイアンはダウンブローからレベルブローなど最適な入射角は決まっている。その正しい軌道で打つために、自分の最下点を知っておくことが大事。
ちなみに、最下点がいつもより左だった松田は、ドライバーのボール位置を少し左にすることで球筋を調整していた。
最下点がブレないためのポイント!
トップで右手と左手の引っ張り合いを作ろう
「テークバックで左足を動かさないで、左腕を伸ばしたまま上体を回します。こうすればトップで左足と右手の引っ張り合いが生まれ、自然と下半身から切り返せ、軸回転が作られます」(黒宮)
「左足を動かさないためには『押し合いドリル』も効果的です」
「左足を内側に押してもらって、それを外に押し返すようにトップを作って振ることで、引っ張り合いを作ることができます。最下点がブレず、腰の回転も速くなります」(黒宮)
月刊GD2019年4月号より