ダスティン・ジョンソン
ツアー屈指の飛距離を武器にツアー20 勝を積み重ね、現在世界ランク1位に立つ(2019年3月18 日現在)。今季も米ツアーと欧州ツアーで1勝ずつを挙げるなど絶好調
スライサーが真似るならここ!
①ストロンググリップ
左手甲を正面に向け、左手をかぶせて握る。
![画像1: スライサーが真似るならここ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/68bfe04315de3eb5a9aba54a8c3dd1de800c21c8_xlarge.jpg)
②左手首の掌屈(シャットフェース)
左手首を手のひら側に折り、フェースをかぶせて使う。
![画像2: スライサーが真似るならここ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/74dd74729564e39a539feaccb8644d35917fe08b_xlarge.jpg)
左右の傾きでスウィングする
まずは、正面から体の動きを見てみましょう。ここで特徴的なのは、体の回転というよりも、体を左右に傾ける動きを利用してスウィングしていることです。
左肩と左骨盤を上げて構え、バックスウィングに入ると同時に、右肩と右骨盤を上げていく。そして、トップからは体を右サイドに倒して、強烈なハンドファーストの状態でインパクトを迎えてい
るのがわかります。
![画像: ボールは左で、やや右足体重](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/677d01a9871d4023d07e3d39b129a4a952494a61_xlarge.jpg)
ボールは左で、やや右足体重
![画像1: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/6a4bcc07e06b326ba613d500b1d67608a7da67b0_xlarge.jpg)
![画像: 体を左に傾けてテークバック](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/50350f111984b4c532254c36b409e93b0e1979ed_xlarge.jpg)
体を左に傾けてテークバック
![画像2: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/3f207fe946783436f0ec9a2489f0fb36d8e6a8eb_xlarge.jpg)
![画像3: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/1a56e9bdf185bfd0c33d1bc8b7d956c6578ad434_xlarge.jpg)
![画像: 強いハンドファースト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/035d6d5470cb51d418d8013d27c61fcf550094e7_xlarge.jpg)
強いハンドファースト
![画像: 軸が斜めに傾いたインパクト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/267d5809aa9a36ac8cee0f4462f1b9d22cad6770_xlarge.jpg)
軸が斜めに傾いたインパクト
![画像4: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/8b4e11bb290b9560b530d49faf9649ae1f63dcdf_xlarge.jpg)
![画像5: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/201e174844112e2c97e14f663ecda4caa553b154_xlarge.jpg)
野球のホームランバッターのような斜め軸のインパクトが印象的ですが、これらの動きがあるから、強いハンドファーストで球をとらえても、体が突っ込むことがないのです。
アドレスで、少し右足に体重をかけ、ボールを左に置いた、ドライバー的なセットアップをしているのも、単純に球を上げようとしているというより、体の傾きを使った強いハンドファーストインパクトとの相性がよいのでしょう。
現在、PGAツアーでは、硬いグリーン、厳しいピンポジションに対して球をいかに止めるか、ということが選手たちの課題となっています。それができないといいスコアが出せないからです。
ツアーにおいてフェードが全盛となっているのもこのためで、ジョンソンも、持ち球をドローからフェードに変えてから成績が出るようになりました。彼のように、強烈にフェースをシャットに使って(ロフトを立てて)ドローを打つと、球が強くなりすぎる、飛びすぎるというデメリットがあります。
これを抑えるためにも、フェードボールに変える必要があったのでしょう。左手首を掌屈させて(手のひら側に折って)フェースをシャットに使う動きも、ダウンスウィングにおける上下の大きな捻転差も、本来はドローヒッターによく見られる動きです。
![画像6: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/dac8bdb2a1a4ad38ab9b755ca18d738a1793834b_xlarge.jpg)
![画像: フェースをシャットに使いつつやや外に上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/39f636179fbe9090c943ffb9dbb47d7198ddbb0c_xlarge.jpg)
フェースをシャットに使いつつやや外に上げる
![画像: 手のひら側に折ってフェースを閉じる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/f4e43afa0a3feaa9ee37b256865074ca8136f07d_xlarge.jpg)
手のひら側に折ってフェースを閉じる
![画像7: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/c831649b50e59ab1695e1592e9179a7d2ed03193_xlarge.jpg)
![画像: フェースが地面を向くのは閉じている証拠](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/5e0729f606f73e74cb85809abe61d035e45c9f69_xlarge.jpg)
フェースが地面を向くのは閉じている証拠
![画像: 体を開いてカットに打つ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/5b16228ee005dd06e7e36ba84e57e4572a3def35_xlarge.jpg)
体を開いてカットに打つ
![画像: フェースターンを抑えたフォロー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/97b1831257248c331b171729b26d86595dba549e_xlarge.jpg)
フェースターンを抑えたフォロー
![画像8: 【ダスティン・ジョンソン】スライサー必見。世界最強のフェードヒッターは一生懸命スライスを打っている!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/015dc8d065d3b86dea270fbf31c2e3c85f70d891_xlarge.jpg)
ジョンソンの場合、これら(ドローの要素)を残したままフェードを打っているため、そのスウィングには、球のつかまりを抑える努力が随所に見られます。
体をタテに使う(回転ではなく傾きを使う)、クラブを外に上げる、腰を大きく切って体を開いてインパクトする、フォローのフェースターンを抑えるなどは、すべて球のつかまりを抑える工夫。普通に振るとドロー軌道になりやすいので、一生懸命スライスを打とうとしているのです。
逆に言えば、スライサーの多くは自然にこれに近い体使いをしているわけですから、ダスティンのよ
うなストロンググリップとシャットフェースを採り入れることで、球のつかまりをアップさせるのはよい手だと思います。
彼ほど極端にする必要はありませんが、少しストロンググリップにして、左手首の掌屈を意識することで、長年悩んだスライスをパワーフェードに近づけられる可能性があるでしょう。
PGAツアーのコース「ミュアフィールドヴィレッジ」と「北海道クラシックゴルフクラブ」の共通点とは?
![画像: 左右の傾きでスウィングする](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/03/29/942f9d3f43b4002a5f991beca57097aa981f55be_xlarge.jpg)
解説/井上 透
週刊GD2019年4月9日号より
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