
【解説】熊渕善太
くまぶちぜんた。1979年生まれ、兵庫県出身。ゴルフ好きが講じ一念発起して脱サラ、ティーチングプロへ転身。
フェースが閉じた状態をトップで作る
(レッスン①とは別に)もう一つ、スライスが出る大きな原因として、トップの左手首の角度にあると熊渕プロはいう。
熊渕 左手首が甲側に折れていると、フェースが開いた状態になり、そのまま振り下ろすとフェースが開いたままインパクトすることになるので、当然スライスになります。これを解決するためには、トップで左手首を手のひら側に丸く折ります。
スライスの原因…左手首が甲側に折れる

手首が甲側に折れるとフェースが開く
熊渕 そうすることで、フェースが閉じた状態を保ったまま振り下ろすことができます。このとき注意しないといけないのが、前ページで説明した左腰が引けないように重心を左足へ乗せること。ヘッドをインサイドから下ろせなかった場合、引っかけとなってしまうので注意が必要です。
左手首を手のひら側に折るとインパクトでフェースが閉じる
左手首を手のひら側へ丸くなるように折ると、トップでフェースが上を指すいわゆるシャットフェースになる。これはフェースが閉じた状態を意味し、インパクトでフェースが開きにくいためスライスで悩む人への特効薬だ。現在の世界トップランカー、ダスティン・ジョンソンがお手本。


左手首を内側に曲げた、左手甲の丸いトップ

左手甲に張りを持たせると、フェースが閉じる
【ドリル】体を目標方向に向けて右足横のボールをジャストミート
(レッスン①の)右足を引いて打つドリルとは反対に、今度は体を目標に正対して右足横にあるボールを右に打ち出すドリル。これができれば、上半身の突っ込みがなくなり、ヘッドをインサイドから振り下ろす感覚と素早く振り切る感覚が同時につかめる。

右肩が突っ込むとチョロになる。インパクト以降はフェースを返そう!
週刊GD2019年4月16日号より
スライスを直して、チャンピオンコースを周ろう↓