「苦手意識」なんて持つことは、まさに「百害あって一利なし」と伊澤利光プロ。通勤GD「イザワの法則」Vol.18は「1年後の進歩が想像できない練習では、練習の意味がない」です。

【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

伊澤利光プロ
1968年生まれ。プロも憧れる美しいスウィングの持ち主。2001年、03と2度賞金王に輝き、2001年マスターズで4位入賞。都内の大崎と碑文谷に「伊澤ゴルフアカデミー東京」を開校。
公式ホームページはこちら

スコアの調子をなくすにはアプローチ&パットを練習する

GD 1年間、ツアーを転戦する上では、伊澤プロにとっての北海道の輪厚CCのように「苦手」というコースが出てきてしまうのは、ある意味仕方のないことではないでいでしょうか。

画像: 伊澤プロが「どうしても傾斜が読み切れない」と話した札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース(Vol.17)。ANAオープン開催コース。(1番・411Y・P4)

伊澤プロが「どうしても傾斜が読み切れない」と話した札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース(Vol.17)。ANAオープン開催コース。(1番・411Y・P4)

「イザワの法則」17話はこちら↓

伊澤 1年間、安定した成績を残すとか、5年とか10年の期間、ツアーで戦い続けるということを考えると、コースでもなんでも「苦手」を極力作らないほうがいいんです。今回は上手くいかなかったけど、やり方を変えれば次は上手くいく、と思っている方がいい。

GD 確かに、「苦手意識」を作るのは簡単でも、それを払拭するのには、大変な労力が要るでしょうね。

伊澤 その通りです。「昨年ダメだったから、もしかしたら今年もだめかもしれない」というのは、究極のネガティブ思考で、そういう思考に陥った時点で、その試合は勝つ見込みがゼロになったといってもいいくらいです。私たちプロは、シーズンオフはもちろん、シーズン中でもほぼ毎日欠かさず練習したり、トレーニングしたりしているわけですから、昨日よりも今日、今日よりも明日は、少しずつでも進歩しているはずですよね。それを、1年も積み重ねたら、きっと相当な進歩になるはず。昨年のトーナメントで上手くいかなかったことも、「今年はできる」と思えなかったら、頑張って練習する意味はどこにあるんだって感じです。

GD なるほど、練習の目的意識が高ければ、「苦手」となりそうな状況も、必ず乗り越えられるはずだと。

伊澤 私は練習を続けていれば、すべての分野で、過去の自分よりも磨きがかかっていると実感できる時が必ず来ると思っています。それが3カ月後なのか、1年後なのかというのは、わからないですけど。ただ、どうしても「嫌いな」ホールはありますね(笑)。

GD 例えば?

伊澤 うーん、三好CC(トップ杯東海クラシック開催コース)の16番(西コース)とかは嫌ですね。

GD 約190ヤードのパー3で打ち上げ、グリーンは細長で左傾斜、左は谷、右はバンカーの有名なホールですね。

伊澤 このホールだけは、「乗らなくてもいいかな」という気持ちで、右のバンカー方向に打っていくこともありましたね。右のバンカーはそれほど難しくないんですが、なんとなく寄らないことが多くて…。うん、やっぱり嫌ですね(笑)。

GD まあ、ひとつくらいは苦手なホールがあるほうが、普通だとは思います。ところで、プロと違ってアマチュアは、スコアや調子が、ほぼ日替わりで上下するということも珍しくありませんが、それをなくすにはどうしたらいいと思いますか。

伊澤 やっぱり、アプローチとパットをたくさん練習することだと思います。もし、30ヤード以内に来たら、そこから必ずプロの代打が使えるとしたら、少なくともハーフで3つ、4つはスコアが良くなると思いませんか? 結局、スコアを安定させるのは、そこなんですよ。

【通勤GD・今日のポイント】コントロールショットは短く持つ。それだけでトップが少しコンパクトになる

イザワの法則/コントロールの8割ショット

グリップを短く持って、トップの高さを少しだけ制限するだけで、あとは基本的に普段通りに振っていく。フォローも最後までしっかり振り切るほうがボールは曲がらない

画像1: スコアの調子をなくすにはアプローチ&パットを練習する

伊澤利光「イザワの法則」は毎月21日発売の月刊GDで最新連載が読めます!

いちばん分かりやすい新ルールの本「ゴルフルール早わかり集」はこちら↓

画像2: スコアの調子をなくすにはアプローチ&パットを練習する

This article is a sponsored article by
''.