市村元さん(日本ゴルフ協会 規則統括部長)が解説してきた新ルール紹介もいよいよ最終回。最後はプレーする前にぜひ知っておきたい「ティーイングエリア」「バンカー」「グリーン」上の新ルールです。知らずに不利な判断を下してしまう前に、ぜひ知っておきましょう!

今回のテーマ「ティーングエリア」「グリーン上」「バンカー」の新ルール

画像: 朝イチのティショットでまさかの空振り! そんな空振りやチョロでティーイングエリアから出なかったボールは、ティーイングエリア内のどこからでも打ち直すことができ、ティアップしてもいい

朝イチのティショットでまさかの空振り! そんな空振りやチョロでティーイングエリアから出なかったボールは、ティーイングエリア内のどこからでも打ち直すことができ、ティアップしてもいい

意外に知られていないのが、ティーイングエリアから出なかったボールは、ティーイングエリアのどこからでも打ち直すことができ、ティアップもできるという新ルールだ。ビギナーにはうれしい改正 といえる。

また、ボールが偶然にキャディバッグに当たった場合でも罰はなく、さらに2度打ちにも罰がなくなったことは、「緊張するアプローチで精神的に楽になるのでうれしい」という声もある。

画像: ルール改正で、バンカー内でもルースインペディメントが取り除けるように

ルール改正で、バンカー内でもルースインペディメントが取り除けるように

新ルールの「ここはいいね!」
ルースインペディメントはどこでも取り除ける
これまでバンカーなどハザード内のルースインペディメント(木や葉、枝、石)は触わることもできなかった。しかし、新ルールではどこでも触れられるし、取り除くことができる

一方で、競技派ゴルファーからは、「グリーンリーディングの資料のサイズに規定が設けられたのですが、オフィシャルガイドにも載っていないんです」という意見もあった。JGAのホ ームページではその内容を確認できるが、自分から積極的にルールに興味を示す、情報を探すといっ た行動が必要になった。

画像: 気になることがあったスパイクマークも直せるように

気になることがあったスパイクマークも直せるように

新ルールの「ここはいいね!」
グリーン上でスパイクマークを直せる
これまでボールマークは直せても、スパイクマークは直せなかった。しかし、新ルールではスパイクマークはもとより。自然な摩耗以外のあらゆる損傷個所が修復できるようになった

さて、今回のルール改正を総括して市村氏は次のように語る。

「ルール改正に際しては、仕方のないことかもしれませんが、過度な不安もあってネガティブな意見が聞かれるものです。今回のような大規模な改正ではなおさらでしょう。たとえば新ルールでは距離計測器の使用を認めていますが、高低差の機能は使えません。でも『黙って高低差を測っていた場合はどうするんだ』といった意見が寄せられます。しかし違反をしたかどうかは本人がわかっていることで、それは規則1によるゲームの精神、行動基準で規定されていることなのです。今回のルール改正も当然それに従ったものであり、ゴルフをより楽しく、よりシンプルにしたものと、とらえるべきではないでしょうか」

週刊GD2019年4月16日号より

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