曲げたくないときほどスウィングは小さく早くなる
ドライバーが好調なときでも狭いホールに来た途端に大曲がりしてしまうのは、スウィングが早くなることが原因だと言う宮本プロ。
宮本 曲がったら嫌だなという不安から打ち急いでしまってミスするわけですが、じゃあゆっくり振るようにすればいいかというと、これが難しいんですよね。
── じゃあどうすればいいの?
宮本 漠然とゆっくり振るのではなく、細かいポイントを意識することです。例えばテークバックの最初の30㌢をゆっくり引くようにすれば、リズムがゆったりします。それから特に切り返しが早くなる人が多いので、トップで左親指にクラブを乗っていることを意識すると、一拍の間が生まれます。あと、打つ前の素振りはゆっくり大きく。これは絶対にやってください。
まずは曲げない4つの基本を試してみよう
【基本1】打つ前に“ビッグ素振り”をゆっくり2回
曲げたくないという緊張感がスウィングを小さく早くしてしまう。打つ直前の素振りでわざと全身で大きく、ゆっくりと振る素振りをすることが大事。
【基本2】テークバックの30㌢をゆっくり引いていく
漠然とゆっくり振ろうとしても難しいけど、最初の30㌢をゆっくり引く意識を持てば、打ち急がない。
【基本3】ベルトのバックルを右に向けて左に向ける
下半身が止まってしまうと打ち急ぎになる。ベルトのバックルを右→左と向けるようにすれば、腰がしっかり回ってくれる。
【基本4】トップで左手親指の上にクラブを乗せる
切り返しで打ち急がないために、左手親指でクラブの重さを感じるようにする。一拍の間が生まれて、ナイスショットの確率が上がってくれる。
【狙い方の基本】スパットをきちんと決めてターゲット意識を高く持つ
狭いホールではきちんと狙いを定めて構えることが大切。狙い所とボールを結んだ線上にスパットを見つけて、アライメントをきちんと取る。
曲げないドライバーの応用編は後半へ続く
EDIT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara
月刊GD2019年5月号より
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