2019年2月「メキシコ選手権」の会場で、マキロイが何やら打席の前にiPadを広げ始めた。打席の後ろには棒に差したカメラ。いったい何をチェックしているのか? 練習後に本人に直撃取材。その答えとは?
マキロイは、出球を右にだすためにバックスウィングを矯正
練習場で球を打つたびに、後方のカメラが撮影した画像をモニターで確認。スウィングを丹念にチェックしていたローリー・マキロイ。いったい何をチェックしていたのか、練習後に本人に直接聞くと──
マキロイ 試合を重ねていく中で、だんだんとクラブがインに入りすぎちゃうんだよね。インに入りすぎると切り返し以降で外からクラブが下りやすくなって、出球が左に出ちゃうんだ。ボクは出球を右に出したいからね。自然なドローが出るように、クラブを上げる位置を矯正しているんだ。
目安は腰の高さで手元がアゴの下。それより内側に入りすぎないように、ハーフウェイバックでの手の位置とヘッドの位置、フェースの向きなどをチェック。「ここじゃダメ、ここがいい」などと、キャディと話しながらポジションを修整していたのだ。
マキロイの癖は、バックスウィングでクラブがインサイドに入りすぎてしまうこと。インに入ったクラブはアウトから下りやすくなり、そうなるとドローは打ちづらい。
アゴに沿って線を引き、バックスウィングの手元の位置をチェック
写真をタテに並べてタテに線を引くと一目瞭然。ハーフウェイバックもハーフウェイダウンもインパクトも、アゴの下を手元が通っているのがよく分かる。
月刊GD2019年5月号より
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