「やっぱりマッスルバック!」特集の最終回3回目。バックフェースが筋肉のごとく膨れ上がったマッスルバックの形状は、40年近前にはほぼ完成したといっていい。しかし、試打キングの堀越良和プロは、最新のマッスルを「顔や形こそ継承していても、中身は別物」と言い切る。球が上がりやすく、ミスヒットにもやさしくなったマッスルバック。いま手にするのにおすすめの7モデルを試打分析した。
画像: 【試打/堀越良和プロ】 週刊GDのギア企画でお馴染みのキング・オブ・試打。当サイトでは「ヘッドデータはウソつかない」シリーズのテスター&コメンテーター。「VIP by二クラス」「TN-87」など往年の名器も愛用した

【試打/堀越良和プロ】
週刊GDのギア企画でお馴染みのキング・オブ・試打。当サイトでは「ヘッドデータはウソつかない」シリーズのテスター&コメンテーター。「VIP by二クラス」「TN-87」など往年の名器も愛用した

画像: 「どのクラブも球が上がりやすい」と感心しきりの堀越プロ

「どのクラブも球が上がりやすい」と感心しきりの堀越プロ

TW-MB ローズプロト(本間ゴルフ)

まさにホンマゴルフの懐感覚。構えやすい
構えただけで自然にターゲットを向いてくれる本間らしい懐(フェースとネックの結合部分)。つかまりそうな雰囲気があり出球がイメージしやすく構えやすい。(堀越)

画像: TW-MB ローズプロト(本間ゴルフ)

7番アイアンのロフト角:34度
7番アイアンのライ角:62.5度

ジャスティン・ローズが認めたマッスルバック
「見た目」「打感」「性能」と、ローズがアイアンに求めるすべての条件をクリア。国内では岩田寛が使用予定。価格/14万2560円(5I~PW・6本セット)

ミズノプロ118(ミズノ)

絶対に左にいかないザ・ミズノ顔
やや右へ逃げていくようなラインが見えるのがミズノの伝統的な懐。ライ角もフラットなので構えたときに左への怖さを感じさせない上級者好みの顔です。

画像: ミズノプロ118(ミズノ)

7番アイアンのロフト角:34度
7番アイアンのライ角:61.5度

"アイアンのミズノ"の真骨頂
「ザ・マッスルバックを作ろう」の開発コンセプトのもと、とことん打感にこだわった。カスタム専用モデル。価格/2万520円(1本)

スリクソン Zフォージド(ダンロップ)

ヘッド長が長くて安心して構えられる
他のモデルに比べてヘッド長が長く、トウも高いので重心距離が長くなり、直進性の強い球が打てます。独自ソールで抜けも良く、やさしく打てる進化系のマッスルです。

画像: スリクソン Zフォージド(ダンロップ)

7番アイアンのロフト角:33度
7番アイアンのライ角:62度

見た目とコントロール性にこだわり
Z965に比べ、投影面積を大きくすることで安心感が向上。打点位置のブレードを厚くし、打感にもこだわった。価格/11万160円~(5I~PW・6本セット)

MB-5003(三浦技研)

顔がいいので構えてすぐ弾道をイメージできる
懐はもちろん、全体的に丁寧な作りはさすが「世界の三浦」と感心します。ストレートネックなので「スッ」とターゲットに対して構えられ、弾道がイメージしやすいのがいい。

画像: MB-5003(三浦技研)

7番アイアンのロフト角:34度
7番アイアンのライ角:61度

細部にこだわりがあるクラブ
ネック寄りのスコアラインを増やすことでフェースセンターの少し内側で球をとらえやすいイメージが出ている。価格/15万5520円~(5I~PW・6本セット)

718 MB(タイトリスト)

ボールを包み込むような懐はタイトリストならでは
ややグースに見えるので、ロフトを立ててダウンブローに打ちやすいですね。球を包み込むようなイメージもあるので、高い操作性を求める上級者好みと言えます。

画像: 718 MB(タイトリスト)

7番アイアンのロフト角:35度
7番アイアンのライ角:63度

プロのフィーリングを重視
世界中のプロが信頼する伝統的なマッスルバック。力強い打感と高い操作性でイメージ通りのショットが打てる。価格/14万2560円~(5I~PW・6本セット)

P730(テーラーメイド)

直線的なラインが多くターゲットに構えやすい
海外ブランドらしく少しグースが入っているのが特徴です。左が怖くない懐で、リーディングエッジとトップラインが直線的なためターゲットに構えやすい。

画像: P730(テーラーメイド)

7番アイアンのロフト角:35度
7番アイアンのライ角:62.5度

マキロイも使う美顔アイアン
R・マキロイやD・ジョンソンなどからのフィードバックを基に生み出されたワンピース構造の軟鉄鍛造ヘッド。価格/16万2000円~(5I~PW・6本セット)カスタム専用

RMX018(ヤマハ)

バックフェースの上部をえぐり低重心化
構えた感じもロフト角もマッスルバックそのもの。バックフェース上部をキャビティのようにそぎ落とすことで重心位置が下がり、球が上がりやすい。ソールのフェース寄りが丸く削られ刺さりにくい。

画像: RMX018(ヤマハ)

キャビティの良さをプラスしたネオマッスル
軟鉄鍛造をさらに軟らかくする「焼きなまし製法」とバックフェースの肉厚化でより良い打感に。上級者好みの操作性、打感、そしてシビアさを残しながら、やさしく進化。価格/12万9600円(5I~PW・6本セット)

週刊GD2019年5月7日・14日合併号より

やっぱりマッスルバック! ①・②も要チェック!

最高のアイアンを持って、次のゴルフ旅はどこにする?

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