手を使わずにロフトを立ててインパクトできるようになったら、次はスピードのコントロール。日下部光隆プロは、「振り幅の小さなアプローチこそ、下半身の動きが大事」と説明する。

手打ちになるとミスしやすい

日下部 アプローチは小さな動きだからフットワークを使うなと言う人もいますが、私の場合は小さな振り幅でも積極的に足を使いますし、それでスウィングのスピードを出しています。アプローチが苦手な人ほど足を止めて手打ちで当てようとしますが、それではスウィングが減速しやすいし、手先の悪い動きが出やすいので、危険だと思うっています。

日下部プロの30Yのピッチ&ランは、打った後に右足がつま先立ちになるほどしっかりと右脚を使っている。

画像: 手打ちになるとミスしやすい

日下部 ダウンスウィングの段階でちゃんと左足体重の状態が作れていれば、軸が左サイドにあるので右脚をどれだけ使っても体は開きません。(右の)太もも内側を左脚にくっつけるように右脚を押し込んで、体の回転を後押ししてあげましょう。例えば、右手1本でクラブを持って、球が打てるようになれば体がちゃんと回っている証拠。ぜひ片手打ちも練習してみてください。

右脚の押し込みで体を回していく
右脚を左脚の太ももに寄せるように押し込み、体の回転を後押しすることでヘッドスピードを上げていく。

画像: 100%左体重でインパクトする。それを実現するのが右脚の押し込み

100%左体重でインパクトする。それを実現するのが右脚の押し込み

右脚の押し込みポイント

【ポイント①】 ヘッドが手元を追い越さないように振る

ヘッドを走らせることでヘッドスピードを上げようとすると手首がグラつきロフトが増える。ヘッドが手元を追い越さないように振ろう。

画像: ヘッドを手で走らせようとするとロフトが増えて当たる

ヘッドを手で走らせようとするとロフトが増えて当たる

【ポイント②】 右手1本で打てるフットワーク

右手1本で手首をほどかず低い球を打つには、足がしっかり動いて体が回ることが必須。片手打ちで低い球を打つ練習をしよう。

画像1: 右脚の押し込みポイント
画像: 手を使うと手首の角度も変わる

手を使うと手首の角度も変わる

【ドリル】ヘッドスピードを測りながら練習しよう
打ち出しの高さは目である程度見えるがスピードは見えない。そこでヘッドスピード計測器を使って、いつも同じヘッドスピードで同じ高さの球を打つ練習するのも効果的。

画像2: 右脚の押し込みポイント

月刊GD2019年6月号より

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