200ヤードをしっかり飛ばして、フェアウェイウッドを武器にするための特別レッスン。前回はソールを滑らせることの大切さを深堀圭一郎プロが教えてくれましたが、今回はその続編。ソールを滑らせるための実戦的なテクニックと練習ドリルをご紹介!
画像: 【指導】深堀圭一郎プロ 切れ味のあるアイアンが持ち味だけど、実はFWも得意で高弾道ショットが武器。今季からシニアツアーに参戦する50歳。フォーラムエンジニアリング所属

【指導】深堀圭一郎プロ
切れ味のあるアイアンが持ち味だけど、実はFWも得意で高弾道ショットが武器。今季からシニアツアーに参戦する50歳。フォーラムエンジニアリング所属

滑らせるにはコレが大事! 「フィニッシュを決めて、そこに向かって大きく振り抜く」

画像1: 滑らせるにはコレが大事! 「フィニッシュを決めて、そこに向かって大きく振り抜く」

スウィングアークを大きくして、ヘッドを横から滑らせて打つというのはわかったけれど、ただ大きく振ればいいわけではないらしい。

「例えばいくらバックスウィングのアークが大きくても、切り返しから当てにいくような打ち方になるとヘッドは上から入ってしまいます。そういう人はインパクトがゴールになってしまっているので、フィニッシュをしっかりと意識して振ることが大事です。自然とアークが大きくなりますよ」(深堀)

画像2: 滑らせるにはコレが大事! 「フィニッシュを決めて、そこに向かって大きく振り抜く」

滑らせる練習法
「高いティアップでボールだけをクリーンヒット」

画像: 滑らせる練習法 「高いティアップでボールだけをクリーンヒット」

高くティアップしたボールをティを打たずにボールだけ打つ練習をすれば、レベルブローで打てるようになる。そもそもFWの練習量が少ないことも問題なので、ぜひやってほしい。

ポイント 目とボールの距離をキープして打つ

画像: 頭が上下動すると打点のタテのブレでボールだけを打てなくなる。目とボールの距離を保つ意識を持てば上手く打てる

頭が上下動すると打点のタテのブレでボールだけを打てなくなる。目とボールの距離を保つ意識を持てば上手く打てる

【番外編】
クラブデザイナー松尾好員さんに聞いた「なぜFWは大ミスが出るの?」

ドライバーが460cc時代になってもFWの体積は昔とあまり変わらないから、比較すると、とても小さく感じてしまう。

「FWを大きくするとヘッドの輪郭形状とのバランスを取るために厚みを出さないといけなくなり、地面の球を打つには適さなくなってしまいます。だから大きくできずにドライバーとの差が生まれてしまうのです」と松尾氏。

画像: この大きさの差が、FWをますます難しくしている

この大きさの差が、FWをますます難しくしている

画像: 地面にある球を打つFWはフェースを厚くできないため、ドライバーと違い、いまも体積は小さいまま

地面にある球を打つFWはフェースを厚くできないため、ドライバーと違い、いまも体積は小さいまま

ではクラブの側で苦手克服のためにできることはないのかを質問すると、

「FWは少しシャフトを短くして、小さく感じないような工夫をするといいと思います。また最近のFWは重量が軽くなっているために、地面より上側を振りやすくトップが出やすい傾向があります。ドライバーよりも10グラム程度重いシャフトにすることをおすすめします」とのこと。

さらに、「3Wは実際はあまり使わないので、4Wや5Wから組み入れるとミスを防げるはずです」

短く、重くするだけで、ずっと打ちやすくなるということか。これも試してみる価値がありそうだ。

月刊GD2019年6月号より

最終回は、ミスの球筋で分かる原因と対処法をお届けします

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