試打方法:細かなデータをGC2で計測。ボールはプロV1x
各ウェッジで50Yのアプローチを5回実施し、いちばん上と下を除く3球の平均を採用。スピン量が多ければボールは止まりやすく、打ち出し角が高ければ高さで止められる。また、特殊マットでも試打することで、どこがバウンスが効く部分かを可視化した。
ミルドグラインド ハイ・トゥ(テーラーメイド)開いて使うとバウンスが活きる
ロフト角:58度
バウンス角:10度
ライ角:64度
クラブ重さ:478g(DGS200)
50Yスピン量:多い(8005rpm)
打ち出し角:やや低い(33度)
その名の通り、トウが高く、トウ寄りに重量配分されているので、ラフでも芝の抵抗を受けてフェースが被るということが少ないですね。また、左右の打点ズレに関しても、インパクトで当たり負けしにくく、ヘッドがブレにくいので、安定したショットが打てます。(堀越)
もちろんスクェアに構えても打てないことはないのですが、構えると顔が「開いて構えて」と訴えかけてきて、そのほうが打球のイメージも出やすいはずです。
C-036(フォーティーン)真っすぐ構えたい人がやさしく打てる
ロフト角:56度
バウンス角:6度
ライ角:64度
クラブ重さ:449g(NSプロ950GH)
50Yスピン量:少ない(5618rpm)
打ち出し角:高い(37度)
Wバウンスなので、フェースを開いてもネック寄りのバウンスが効きますが、「ハイ・トゥ」とは真逆でグースネックと真っすぐなリーディングエッジから「スクェアに構えて」と訴えかけてきます。56度でこの高打ち出しはすごいですね。高さで止められるウェッジです(堀越)
TW-Wフォージド Cソール(本間ゴルフ)重心距離短めの操作系ウェッジ
ロフト角:58度
バウンス角:12度
ライ角:63.5度
クラブ重さ:474g(DGS200)
50Yスピン量:やや多い(7151rpm)
打ち出し角:高い(37.1度)
本間ゴルフらしいアイアンの流れを感じさせる顔で、バウンス位置からも分かるようにネック方向に芯があるので操作性が高いです。(堀越)
TW-Wフォージド Sソール(本間ゴルフ)重心距離長め、やさしいウェッジ
ロフト角:57度
バウンス角:8度
ライ角:63.5度
クラブ重さ:474g(DGS200)
50Yスピン量:多い(8292rpm)
打ち出し角:やや低い(33.9度)
丸みのある幅広ソールは面で地面を滑ってくれます。見た目よりやさしく、左右の打点ミスにも強いので花道で重宝しそうです。(堀越)
グライドフォージド(ピン)重視距離が長く打点ブレに強い。開いてもOK
ロフト角:58度
バウンス角:8度
ライ角:64.6度
クラブ重さ:451g(NSプロモーダス3 105S)
50Yスピン量:多い(7656rpm)
打ち出し角:やや高い(35.3度)
トウ側にタングステンを埋めたことで、重心距離が長くなり、方向性が安定します。ラフからでも同様で、芝の抵抗を受けにくく、抜けもいいです。実効バウンスは10度以上あるように感じますが、気持ちよく抜けます。プロが使用しているクラブなのでソール幅が狭く、フェースを開いて使う人と相性がいいでしょう。(堀越)
イーゾーンW501(ヨネックス)入射角が不安定な人でもソールが滑ってくれる
和顔でスクェアに構えやすいソール形状は、リーディングエッジが削られ、刺さらないよう工夫がされています。バウンスも12度としっかりあるので、入射角が鋭角な人でも安心して振り抜けるはず。フェースの溝と溝の間にある凸ラインによってスピン性能も前モデルから大幅に向上しています。(堀越)
ロフト角:58度
バウンス角:12度
ライ角:63.5度
クラブ重さ:462g(NSプロモーダス3 115ウェッジ)
50Yスピン量:多い(7676rpm)
打ち出し角:やや低い(34.6度)
【試打の感想/フェアウェイとラフではソールの抜け方も変わる】
フェアウェイとラフは別物。"ラフに負けない抜け"というのはピンの「グライドフォージド」や本間ゴルフの「Sソール」のような慣性モーメントが高いウェッジ。逆にクリーブランドの「RTX4フォージド」(ウェッジ分析クリーブランド編で登場)は花道など硬いライから絶妙な抜けでスコアメイクを助けてくれるでしょう。
今回試打した中で特徴的だったのはフォーティーンの「C-036」。群を抜いてオートマチックで、どんなライでもしっかり結果を残してくれる。そのやさしさは、どのレベルのアマチュアゴルファーにもおすすめです(堀越)
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