ゆっくり打つ9Iのランニングアプローチ
── どんな状況で9Iを使いますか?
池村 ボールが花道やカラーにあって、ピンまで上りのラインのときに、9Iのランニングをよく使いますね。
── ゆっくり振って転がすコツを教えてください。
池村 ボクが意識するのは腹筋です。おなかに少し力を入れて、腹筋を締めた状態で打つと、腕や肩の力が抜けて、やわらかく使えるんです。こうすると速くは振れないので、自然とゆっくりになるんです。
プロのアプローチショット平均「60ビート」よりも、じゃっかん遅い「58ビート」
── 手を使わないコツはありますか?
池村 左手首をロックして、左手甲を目標に向けたままフォローを出していきます。ゆっくり振ったほうが、距離感もピッタリ合いますよ。
9Iの転がしでゆっくり振るコツ
【ゆっくり振る①】 腹筋に力を入れて打つ
池村 ランニングだからといって、手先で打ってしまうと、テンポが速くなってミスをしやすいし、距離を合わせるのも難しくなります。ボクがランニングをするときは、お腹に力をグッとこめて、腹筋を使って振っていきます。この感覚なら手打ちにはなりにくいです。
【ゆっくり振る②】 左手首の角度をキープ
池村 スウィング中に手首の角度が変わってしまうのは、手先で打っている証拠です。アドレスでできた左手首の角度をキープしたまま打つ意識があれば、振り子のようにゆっくり振れます。右手首をキープする意識だと上手く打てない人にもおススメですね。
【転がし番外編】グリーン奥のカラーからウッドで転がし
【ゆっくり振るコツ】 FWのソールを滑らせる
グリーン奥のカラーにこぼれてしまって、ピンまで10~15ヤードくらい距離があるときは、FWの転がしも使います。感覚としてはパターと同じ。グリップもパターの握り方です。ソールを滑らせる意識で、超ゆっくり振ります。
ゆっくり打つアプローチ①②↓
ゆっくり打つアプローチ④に続く
週刊GD2019年5月28日号より