5~6月と月をまたいで行われた海外メジャー「全米女子オープン」に初出場した新垣比菜。今季は国内ツアーでも、開幕戦の2位を皮切りに、11試合の出場でトップ10フィニッシュが5回と安定感の高さは際立っている。彼女の安定感の秘密を見てみるとしよう。
ショートゲームを重視「クリーブランドRTX4」の50 52 58度
新垣の安定感の要となっているのがショートゲーム。100ヤード以内の精度が昨年よりアップしました」と本人は手応えを口にする。
「ウェッジを昨年の『RTX3』から新しい『RTX4』に替えたのですが、私好みのやさしさが際立ってくれたのがいいですね。具体的にはソールの滑りがとてもいいこと。多少ライが悪くても、ヘッドの抜けがいいので、すごく楽に感じます。さらに、スピンがしっかり入ってくれるので、その点も満足です」
ドライバーは「ゼクシオ テン」。シャフトは50グラム台のS
クラブに求めるものは「やさしさ」と言い切る新垣。14本のクラブを見渡しても、その傾向は強く出ている。「できるだけシンプルにプレーすることで、好不調の波を抑えたい」とその理由も明確だ。
感覚的な要素が反映されるショートゲームにおいても、やさしさを最優先にクラブ選択をする理由は「考えすぎないように」するため。長いシーズンを戦い抜くため、自分を追い込みすぎる要素を未然に排除して、試合に臨む。今シーズンの安定ぶりは、こんな取り組みの成果と言える。
キャリーが出て高さで止められる「ゼクシオ テンFW」15度 18度
アイアン感覚でライを選ばず狙い打てる「ゼクシオH」
柔らかい打感の「ゼクシオ フォージド」を5Iから入れる
シンプルにヘッドが動いてくれる角型ヘッド「オデッセイ OワークスV-LINE」
ウッドはSシャフト、アイアンはSR
PHOTO/Shinji Osawa
週刊GD2019年6月18日号より