![画像: 【解説】芹澤大介 せりざわだいすけ。1964年生まれ。東京都出身。現在はシニアツアーで活躍中。ショートゲームの上手さと甘いマスクはいまも健在。成田ヒルズCC所属](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/e384612b29350f397fea53964a808a4784ae868f_xlarge.jpg)
【解説】芹澤大介 せりざわだいすけ。1964年生まれ。東京都出身。現在はシニアツアーで活躍中。ショートゲームの上手さと甘いマスクはいまも健在。成田ヒルズCC所属
CASE1 目玉になった!
── ウェッジやショートアイアンでバンカーにつかまると、目玉になることがありますよね。こんなときはどうすればいいんでしょうか。
芹澤 目玉は、ボールの下にヘッドを入れなければ脱出できないので、そこがいいライとのいちばんの違いです。いいライなら厚さ2センチで砂を取っていくイメージですが、目玉のときは、ボールの下にヘッドを潜り込ませて、ボールの下の砂を爆発させることに集中します。そのため、ボールがどのくらい潜っているのか、きちんと見極めることが大切になるわけです。
── ボールの潜り方によって、難しさはぜんぜん違いますよね。
芹澤 そうなんです。レベルを3段階にしてみましたが、レベル3だと、プロでも脱出優先です。アマチュアのみなさんなら、レベル1でも非常事態かもしれません。レベルごとの構え方、打ち方を説明しますので、トライしてみてください。
まずはボールの潜り具合を見極める
![画像: CASE1 目玉になった!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/98597c47c3e82534c8acbdf8f4cd6785c1e7bbcf_xlarge.jpg)
![画像: このくらいの砂を取らないと脱出できないよね](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/6f8569eeb479951d979a4329495d4df076759652_xlarge.jpg)
このくらいの砂を取らないと脱出できないよね
【ポイント①】ボールの下までヘッドを入れる
芹澤 目玉のとき、もっとも重要なのは、ボールの下までヘッドを入れることです。ボールの下の砂を爆発させなければ、バンカーから脱出することはできません。砂質がフカフカで砂量が多いバンカーだと、レベル3の目玉になることがありますが、この場合、ヘッドを5センチ以上も砂に潜らせる必要があります。
![画像: 【ポイント①】ボールの下までヘッドを入れる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/b3fb795a04ec76a2c8f76181e508c2304af3a8a4_xlarge.jpg)
【ポイント②】足裏のセンサーを働かせる
芹澤 素振りできないバンカーでは、足の裏から感じる砂質や砂の量も、どのくらい砂の抵抗があるのかを知るための大切な情報ですね。
![画像: 【ポイント②】足裏のセンサーを働かせる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/debb196ce848e2938986147b819bcd0efa70eb1d_xlarge.jpg)
砂の潜り具合 レベル1~3
![画像: 砂の潜り具合 レベル1~3](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/fc846c9e68e79282ee4bb7f314f0143b497b143e_xlarge.jpg)
【ポイント】左足体重のままヘッドを上から落とす
芹澤 通常のライよりも左足体重を強めて、ヘッドを鋭角に落としやすくします。上からインパクトしたらフォローはなりゆきでOKです。
![画像1: 【ポイント】左足体重のままヘッドを上から落とす](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/d2a8a4eda9f6c7a713c4a2c0a0d03fac6009dc28_xlarge.jpg)
![画像2: 【ポイント】左足体重のままヘッドを上から落とす](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/8c4626e441ead55fd8b6182b771b87368e4a0c9c_xlarge.jpg)
![画像3: 【ポイント】左足体重のままヘッドを上から落とす](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/b06a6dd934fc33e9d17c70b6c54aaef0817fa68c_xlarge.jpg)
【ポイント】ロフトを立ててヘッドを真上から落とす
芹澤 ボールを少し右に置き、左足体重とハンドファーストをさらに強めます。真上からインパクトするイメージです。フィニッシュは腰まで。
![画像1: 【ポイント】ロフトを立ててヘッドを真上から落とす](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/2555a576c6fd1be6135dda3db56b5bc02326b314_xlarge.jpg)
![画像2: 【ポイント】ロフトを立ててヘッドを真上から落とす](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/b5fae6a3cce60311709cd747d4792204c2fae024_xlarge.jpg)
![画像3: 【ポイント】ロフトを立ててヘッドを真上から落とす](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/0b965e2bb9a011e78cd5aa30ccea65dc013316d0_xlarge.jpg)
【ポイント】フェースを閉じてトウから叩き込む
芹澤 トウから砂に深く潜り込ませるためフェースを閉じます。ボールはさらに右足寄り。真上からヘッドを叩き込んだら、即フィニッシュです。
![画像1: 【ポイント】フェースを閉じてトウから叩き込む](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/9cab4906796158774e48894a19fe916a1e2ad47c_xlarge.jpg)
![画像2: 【ポイント】フェースを閉じてトウから叩き込む](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/11fd7faf87342ed734be466ba72fb09c07392590_xlarge.jpg)
CASE2 ボールの後ろにある松ぼっくり
★ルール改正でこれは拾える
砂の上にある松ぼっくりは、ボールを動かさないように無罰で取り除ける。
![画像: 埋もれてなければルールにのっとり取り除くことも◎](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/6c6125d0790a5ca8996aef2271ca0c2f0b1ef954_xlarge.jpg)
埋もれてなければルールにのっとり取り除くことも◎
しかし、砂にある松ぼっくりは、取り除いたときボールが動けば1打罰。また、地面の一部と見なされれば、取り除けないこともある。
![画像: 松ぼっくりが砂に埋もれている状態は地面の一部とみなして、取り除けない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/90b6b3494e50d4425ee9487129798176f5fc9a0d_xlarge.jpg)
松ぼっくりが砂に埋もれている状態は地面の一部とみなして、取り除けない
【ポイント】松ぼっくりごとエクスプロージョン
松ぼっくりごと飛ばすつもりで打てば、脱出できる。取る砂が多くなるぶん、インパクトの抵抗は大きくなる。
![画像: CASE2 ボールの後ろにある松ぼっくり](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/d6dc8b90161aab378070e342846574b332045f9f_xlarge.jpg)
CASE3 距離のあるバンカー
── 最後は、距離のあるガードバンカーです。サブグリーンのバンカーなどに入れると、こういうケースがありますね。
芹澤 実はプロでも難しいのが、距離のあるバンカーなんですよ。僕らでもエクスプロージョンだと35ヤードくらいが限界です。
── クリーンに打つと、ホームランもありますよね。
芹澤 そうですね。そのため、SWの15ヤードとまったく同じエクスプロージョンで、番手を変えて距離を出す方法がおすすめです。9Iまでなら、違和感もなく使えるはずですよ。
![画像: CASE3 距離のあるバンカー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/7bf47f7a898cbcba52926c10b7595e55da92b140_xlarge.jpg)
【ポイント】SWの15ヤードと同じ打ち方でOK
芹澤 アマチュアのみなさんは、15ヤードくらいがいちばん寄せやすいバンカーの距離だと思いますが、そのSWのエクスプロージョンショットとまったく同じ打ち方、振り幅で、番手だけ変えて対処するのが、いちばん簡単です。
![画像: 使うのはこの4本](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/5b1690700fe7dd7a5d9ab1650dc62766b38a9431_xlarge.jpg)
使うのはこの4本
【AW】20Y~25Y
![画像1: 【ポイント】SWの15ヤードと同じ打ち方でOK](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/1c284afc677faa05eb7e9be3ed70aa07e13861fa_xlarge.jpg)
【PW】25Y~30Y
![画像2: 【ポイント】SWの15ヤードと同じ打ち方でOK](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/5725cce7f767eb20d131564758e5bd2e63b728a3_xlarge.jpg)
【9I】30Y~35Y
![画像3: 【ポイント】SWの15ヤードと同じ打ち方でOK](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/06/14/c14916231b632453c8aadadc207bc8ee410cf09f_xlarge.jpg)
PHOTO/Yasuo Masuda
週刊GD2019年6月18日号