
あないらら/1987年生まれ愛知県出身。2013年以降7年連続で賞金シードを獲得。17年「センチュリー21レデ
ィス」以来の優勝を目指す
本当に求めているのは飛びではなく精度
昨年からクラブ契約フリーとなった穴井は「とにかく自身のスウィングを崩さないこと」をクラブ選びの大前提にしている。

ドライバーは今季からテーラーメイド「M5」は、見た目、打感、飛距離のすべてに満足してるという

直進性が高くランも期待でき、最初に手にした時点で、投入を決めた
「クラブを替えるときに大事にしているのは、構えたときの顔です。ドライバーのM5などウッド系はすんなり移行できました。ただ、アイアンは、どうしても替えられないんです。たくさんのクラブを試したのですが、どうしてもこれ(トライフィット)に戻ってしまう。でも、いい加減フェースの溝が寿命なので、新しいクラブにチェンジしないとダメですね」
アイアンに求めているものは「飛距離が出つつ止まること」だという。
次のエースが見つかるまで、アイアンは「トライフィット」

契約フリーになったが「打感、球の飛び方などフィーリングは唯一無二」。手放せないトライフィット

3年以上使い込んでいるため、フェース面には傷が目立つ
「やっぱり、飛ぶだけじゃなく、しっかりとグリーンに止まるかは大事ですし、感覚的な要素もあります。だから、アイアンはなかなか新しいものに替えられないんです」
飛距離ではなく、つねに頭のなかで描いているのは「グリーンに止めるショット」。新たな信頼できるアイアンが見つかれば、穴井の代名詞はこれまでの「飛ばし屋」ではなく、アイアンの距離感やグリーン周りの技術が光る「ショットメーカー」へと、さらに移行していくはずだ。
パー5の2オン狙いに欠かせない「ローグ サブゼロ」

FWは飛距離重視でキャロウェイ「ローグ サブゼロ」。飛ばしのアドバンテージを生かせる2本
アイアン感覚で狙い打てる「M4レスキュー」

「M4レスキュー」は距離が長いパー3や長いパー4のセカンドショットなどで武器になる。「ローグ はブリッド」は24度
グリーン周りは「グラインドスタジオ」の58度。52度は「MD2」

グラインドスタジオの58度のウェッジ(写真右)でグリーン周りをほぼまかなう。ヘッドの抜けがよく、どん
な状況でもスピンが入ってくれる
パターはグリーンの状況次第で使い分け

マレットタイプが基本的に多いが、絶対的なこだわりはなく、その日の体調や気分で複数本を使い分ける
“フリー”ならではの自由なセッティング


PHOTO/Shinji Osawa
週刊GD2019年7月2日号より