そこそこの当たりだったのに、あの池を越えなかった……。ホームコースでのラウンド後、悲しい気持ちになった。ゴルフが大好きだった先輩たちが、昔のように二つ返事でラウンドに来てくれなくなった理由がなんとなくわかった。〝イマサラ〞体を鍛えても、〝イマサラ〞レッスンに通っても、〝イマサラ〞という言葉が重い。
いやいや、まだ遅くはない。もう一度あの池を越えたいのだ。イマサラついでに行った試打会で「プロギア スーパーエッグ ドライバ ー」と出会った。
こうなったらルール適合かなんてどうでもいい。まず飛びの新技術「UCAPフェース」の効果を実感する。低弾性DAT55Gを使い低弾性特性を生かしたまま、フェース上下のフランジを従来よりも幅広にとり、Uの字に曲げ加工を行う。従来の構造に比べ、フェースとフランジ部分が大きくたわみ、ボールの変形を最小限に抑え、ルールを超えた初速アップを実現している。
それだけではない。480ccのヘッド体積はルールの範囲を超え、大型シャローフェース、深重心、大重心角で高反発エリア前作比150%アップ。やさしさとつかまりの良さはまさに驚き。
シャフトは手元から大きくしなり、タイミングが取りやすく、ヘッドを加速してくれる。ルール不適合には賛否両論ある。イマサラと諦めたくないゴルファーにとって、切実なのは、再びあの池を越え、ゴルフへの情熱を取り戻すこと。
そのためなら不適合でも、ゴルフの神様はきっと大目に見てくれるだろう。ホームコースで試してみると、あの池を気持ちよく越えるようになった。嬉しくて、僕にゴルフを教えてくれた人生の先輩たちを、話があるといつもの居酒屋に誘った。このドライバーを手にして、再び芝生の上に戻ってもらいたいと思う。
プロギア スーパー エッグ ドライバー
◎ロフト角/10.5度、11.5度
◎体積/480cc ◎シャフト/New スーパーエッグ専用シャフト
◎フレックス/M-40 (SR) 、M-37 (R) 、M-35 (R2) 、M-30 (L)
◎長さ/45.5インチ(SR、 R) 、45インチ(R2) 、44.5 (L)
◎重さ/約280グラム(フレックスSR)
【締め切り】2019年7月30日(火) 24時
PHOTO/Takanori Miki
週刊GD2019年7月30日号より