「フルショットがいちばん、スピン量が安定して、球筋が一定になるんです」という星野陸也プロ。若手実力者に、コースで振り切るコツを教えてもらおう。
ボールを忘れて「振る」ことだけ考える
星野 フィニッシュで、ピタッと止まるというより、ちょっとぐらつくけど、ギリギリ耐えられるくらいまで振らないとダメ。アマチュアの方は全然、そこまで振れていません。素振りでできてもボールがあると当てに行くので、急に違う動きになっちゃう。
星野 「限界ギリギリのフィニッシュ取るぞー」みたいに、スウィングのことだけ考えて振れば、ボールには「無意識に」当たるようになるんです。
“振る”といっても、プロは3種のスピード感を打ち分ける
【通常運転】 8割で290ヤード
【まあまあ振ったとき】 9割で300ヤード
【限界のスピード】 10割で310ヤード
バランスよく速く振るコツは?
【コツ1】 背筋など大きな筋肉で上げて下ろす
背筋を使ってスウィングをスタートし、手が少し遅れて上がる感覚があるといい。そのまま、背筋でインパクトまで持っていく。
【コツ2】 背中を意識したまま前傾をキープ
背中側に意識があると、クラブの遠心力と拮抗する形で、結果的に上体の前傾角度が保たれる。振る力が弱いと、逆に起き上がってしまう。
【コツ3】 ボールは見るが、頭の中は別のことを考える
サッカー経験者の星野プロ。「ゴールを見ながらボールをけるのと同じような感じで、ボールは見えていても、頭ではスウィングだけを考えます」
月刊GD2019年8月号より