現在使用率ナンバー1。一度使うと手放せない?
PGAツアーのトップ、ローリー・マキロイやジェイソン・デイが手にしている世界でいちばん熱いパターが「スパイダーX」だ。
PGAツアーだけに留まらず、小さなスパイダーは、日本の女子ツアーでも使用率上昇中。成田美寿々の今季1勝目に加え、小祝さくらの初優勝、週替わりで生まれるヒロインが愛用、このパターで結果を残している。
パット・イズ・マネーのとおりパターは賞金に直結するクラブ。いいと言われてもプロはなかなか替えないが、これだけ多くのゴルファーを納得させて使わせる秘密はヘッドの安定性とアライメント性能の高さにある。
開発者のビル・プライス氏は言う。
「たとえば3mのパッティングでスウィートスポットから3ミリ打点がずれてしまうとプロでさえ、7センチショートしてしまいます。『スパイダーX』なら打点が3ミリずれたとしても結果は変わりません」
パッティングはショットに比べ小さなストロークだが、プロといえども必ずしも芯でとらえられるとは限らない。わずかな打点の狂いが勝負どころで影響を及ぼす。万がいち、芯を外してもナイスパットと同じ転がりを生むとしたら、何事にも代えられないものとなって当然だ。
さらには「トゥルーパス アライメント」と呼ばれるデザインで狙ったラインを正確にトレースできるという。
「プロは2~6mを決められるかが勝負。一般ゴルファーなら10mをどれだけ寄せられるか。『スパイダーX』はいい転がりを生み、確実にミスの度合いを少なくし、スコアにつなげてくれるはずです」(プライス氏)
「イッツィビッツィ」の大きさで慣性モーメントが最大。それがスパイダーX
登場から10年が経ったスパイダーシリーズ。初代はトウ側とヒール側の後方にドライバーと同じウェート調整システムをもつ、大きめのマレットパターであった。
「初代スパイダーは、慣性モーメント的には目標を達成し、完成されたパターとなりました。しかし、中にはサイズが少し大きすぎるという選手がいて少しコンパクトにしたものが『イッツィビッツィ』。このサイズがいまの『スパイダー』のベースです」(プライス氏)
大きいものが欲しい選手には「マックス」や「アーク」など、見た目から大きなモデルを作り対応。サイズが「イッツィビッツィ」に決まってからは色やアライメント部分が異なるタイプが登場。そしてジェイソン・デイが赤いツアータイプを使って好成績を収めることで再ブレイク。
そして、カーボン素材を用いることで構えやすいサイズで大きな慣性モーメントをもつ究極のスパイダーXが誕生した。
「ツアーではまだトウ&ヒールのパターを好んで使うプロも多くいますが、構えやすさやさしさすべてにおいて『スパイダーX』のほうが上です。パッティングストロークもストレートに近づいているので時代にもマッチしています。どんどん使用者は増えていきますよ」(ブライス氏)
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