![画像: 【解説】高柳直人プロ たかやなぎなおと。1988年茨城県生まれ。18年にAbemaTVツアー、iGolf Shaper Challengeで初優勝し、同賞金ランクも3位に入る。レギュラーツアーを目指し日々奮闘中](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/a54d14c2c577e7fe8644431dd18baf96d4cc5ff6_xlarge.jpg)
【解説】高柳直人プロ
たかやなぎなおと。1988年茨城県生まれ。18年にAbemaTVツアー、iGolf Shaper Challengeで初優勝し、同賞金ランクも3位に入る。レギュラーツアーを目指し日々奮闘中
やや下から空に向かって打つ
高柳 フライヤーしそうなときは番手を下げるのが基本ですが、もうワンランク上の対処法を教えちゃいましょう。特別な技術はいらないので意外とカンタンです。フライヤーするとスピン量が減り、弾道が低くなって、前にいく力が強くなります。それで普段よりも飛んでしまう現象が起きる。そんなときボクたちプロは、前ではなく上、空に向かってフライヤーさせるんですよ。
![画像: やや下から空に向かって打つ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/b01a9290902b80e65add7a716dbc430fd14348b5_xlarge.jpg)
![画像: ボールの手前からソールをすべらせて、払い打つイメージ。打ち込むよりもヘッドが抜けやすく、ボールの下をくぐるミスも防げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/9d03fb9cc3e7a6c4f53519b325ab2f2666ec2333_xlarge.jpg)
ボールの手前からソールをすべらせて、払い打つイメージ。打ち込むよりもヘッドが抜けやすく、ボールの下をくぐるミスも防げる
── 空にフライヤーさせる?
高柳 ボールをいつもより少し左に置き、目線を高く構えるんです。アドレスでボールをややアッパーに、下からとらえる準備をしたら、あとはフォローとフィニッシュを高く振り抜いていくだけ。カンタンでしょ。
── それならできそうですね。
高柳 前にいく力を、上方向に逃がしてあげるんです。飛びすぎるミスも防げるし、上からボールを落とせるから、グリーンに止められるんです。
空に打ち上げる3つのポイント
【ポイント①】ボール1個分左足に置く
高柳 ボール位置を通常よりもボール1個ぶん、左にセットする。ダウンブローではなく、ヘッドの最下点でボールをとらえます。
![画像1: 空に打ち上げる3つのポイント](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/b1d3ba0f83bc576e69138787ce742c83174d0832_xlarge.jpg)
【ポイント②】目線は水平より高く
高柳 アドレスしたら弾道の最高点をイメージして目線を上げる。少し右肩の下がった構えになって、球を高く上げる準備が完了です。
![画像2: 空に打ち上げる3つのポイント](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/f4d898da724328dc8b9ce8ad8de166900fcc05f3_xlarge.jpg)
【ポイント③】フォローとフィニッシュは高く取る
高柳 フォローを低く出すと打ち出しを高くできません。空に向かって振り抜くイメージでフォローを出し、高いフィニッシュを取ります。
![画像: 空に向かって振る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/fa740e7e8f714542931fba7327fe26716271d4b5_xlarge.jpg)
空に向かって振る
【CHECK!】「距離が計算しやすい!」
高柳 普段、7番アイアンで150Y飛ぶ人だと、普通に打ってフライヤーすると180Yぐらい飛んでしまうこともあります。空にフライヤーさせる打ち方なら飛びすぎを防げて、高さで球も止められます。
![画像: 【CHECK!】「距離が計算しやすい!」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/332ca9a3df5796e695a63e4a7ae66c420f9f07f9_xlarge.jpg)
バランスを整えて体幹を締めて構える
── 抵抗の強い夏ラフに負けないように振るには、どんな点に注意したらいいですか。
高柳 多くの人は芝の抵抗に負けまいとして、手や腕が力んでしまいがち。でもそれは逆効果です。力を入れる必要があるのは、手や腕ではなくて体幹です。
── 手や腕の小さい筋肉ではなく、大きな筋肉を使ってスウィングするんですね。
高柳 それにはまず、バランスよくアドレスすることが大事。軽くジャンプして着地すると、前後左右のバランスが整います。その状態から重心を落として構え、土台を安定させます。
── グリップは強く握ったほうがいいのでしょうか。
高柳 強く握るのではなく、少し締める程度でOK。あとはお腹をへこませるように力を入れれば、体幹が締まります。
【ポイント①】ジャンプして着地でアドレス
高柳 ボールの近くで軽くジャンプをしてみよう。自然と上体の力みが抜けるだけでなく、倒れないように脳がバランスを取ろうとして、着地したときに前後左右の体重配分が均等になります。
![画像: ジャンプして、ストンと土地た時のアドレスは適度な張りが出る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/d3099eb0725dd787d490bc5c74088c567b35ff2e_xlarge.jpg)
ジャンプして、ストンと土地た時のアドレスは適度な張りが出る
【ポイント②】重心を落とす
高柳 上体に力が入ると、重心が高くなり、バランスが崩れやすい。ただし重心を下げようとしてお尻が引けるのはNG。意識を下に持っていくだけで重心は下がる。
![画像: バランスを整えて体幹を締めて構える](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/850584e748a828a4e3f13baadfc29e46f3d6c42d_xlarge.jpg)
![画像: 左)棒立ちは張りがない、右)お尻が引けるのもNG](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/10b7d47d585be8f9bb56686456912bf01e283360_xlarge.jpg)
左)棒立ちは張りがない、右)お尻が引けるのもNG
【ポイント③】グリップはキュッと握る
高柳 グリップがゆるまないようにしっかり握ることは大事だが、ギュッと強く握ると上体が力んでしまいます。左右ともに小指側から3本をキュッと締めるぐらいの感じでホールドします。
![画像: ✖ギューッとは握らない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/a1474103ec9c1395ced72c13e135fb0acaa1bba3_xlarge.jpg)
✖ギューッとは握らない
入射角が安定し、緩まず振れる
![画像: 締まったアドレス](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/08ada79bdcfdbfb61725f048374423bbe22954e9_xlarge.jpg)
締まったアドレス
![画像1: 【夏ラフ攻略】意外にカンタン。空に向かってフライヤー! きついラフからのアイアンショット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/e0ece64b1ba5334d6be1fce8b0a11006e1816877_xlarge.jpg)
![画像: ソールをすべらせてインパクト!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/3ec7c55c7c0bf94035a3699d95c4acf87b96a132_xlarge.jpg)
ソールをすべらせてインパクト!
![画像2: 【夏ラフ攻略】意外にカンタン。空に向かってフライヤー! きついラフからのアイアンショット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/3fde960b7a0633091e2b4be36f050219228c7021_xlarge.jpg)
![画像: 高い位置に振り切る](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/1cb712f442d175843d290ea3e3f67dfeffbcea46_xlarge.jpg)
高い位置に振り切る
【アプローチ編】ノーコックでハーフロブ!
夏はグリーン周りでも長いラフにボールがすっぽり埋まってしまうことがある。こんな状況からはどうやって打てばいいのだろう。
![画像: 「一般的なロブショットと違って振り幅を小さく、等速で振っていくのがハーフロブ。この技を覚えるとスコアメークに役立ちます」(高柳)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/8b7f25860c2b5345c227737febdae9f0682ca34b_xlarge.jpg)
「一般的なロブショットと違って振り幅を小さく、等速で振っていくのがハーフロブ。この技を覚えるとスコアメークに役立ちます」(高柳)
高柳 ボクならハーフロブで寄せますね。オープンスタンスでフェースを少し開き、ノーコックで横から払うように打つんです。手でボールを放るようなやわらかい球になるので、距離感も出しやすいですよ。
【ポイント①】オープンに構えて少しフェースを開く
高柳 ボールを右に置きロフト立てると、打ち出しが強くなり、ヘッドが下をくぐるミスも出ます。振り抜きやすいようにオープンに構え、フェースを開きます。
![画像1: 【アプローチ編】ノーコックでハーフロブ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/8ef2db351b67f5e4a1cf8b3b602e5f3d78fddaf1_xlarge.jpg)
【ポイント②】手首の角度をキープ
高柳 横から払うようにレベルに振りたいので、手首のコックは使いません。ボールの手前からソールをすべらせるイメージ。ダウンで加速させずに等速で振ります。
![画像2: 【アプローチ編】ノーコックでハーフロブ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/0d13c81730d70cf6806a5a18bd7b15d845fc0998_xlarge.jpg)
ハーフロブだからミスが少ない
![画像3: 【夏ラフ攻略】意外にカンタン。空に向かってフライヤー! きついラフからのアイアンショット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/722e426ccac44bded4df22e918df45e92556c92b_xlarge.jpg)
![画像4: 【夏ラフ攻略】意外にカンタン。空に向かってフライヤー! きついラフからのアイアンショット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/8c48a8720e76850269d80acf882266c73212328c_xlarge.jpg)
![画像5: 【夏ラフ攻略】意外にカンタン。空に向かってフライヤー! きついラフからのアイアンショット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/08/23/aa42156eec9bbaf903cd55c5a26d7b568738017f_xlarge.jpg)
PHOTO/Yasuo Masuda
TEXT/Toshiyuki Funayama
週刊GD2019年9月3日号より
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