倉本昌弘さんにはかなわない。1994年の日本オープン練習ラウンド
この人は上手いなぁ、ではないんですが「この人にはいくら頑張っても絶対に勝てないな」と思った選手が倉本昌弘さんです。
あれは1994年の日本オープンでしたが、予選ラウンドを倉本さんと杉原輝雄さんと回らせていただきました。その時、2、3ホールしてすぐそう思いました。それほど倉本さんのショットは凄かった。
飛ぶとか寄るとかじゃないんです。あんなにいとも簡単に、思い通りに打てるものなのかと……。
その時、私は30歳でしたが「ほんとにいままでプロになろうと思わなくてよかったなあ」と思ったものです。だって絶対に日本で一番にはなれないんですから。
それ以降もプロになろうと思ったことは一度もなかったのですが、その倉本さんにある対談企画のなかで「タムちゃん、50歳になったらシニアツアーに来いよ。ただし、アマとしてではなく、プロとしてね」と言われたのがすべての始まりなんです。
もし倉本さん以外の方からそう言われても、プロになることはまったく考えなかったと思います。自分にプロになるダメ出しをした倉本さんにそう言われたので、考えざるを得なかったということなんです。
ちょっと横道にそれてしまいましたが、シニアの選手はビッグネームばかりで、本当に凄いんですよ。上手いのなんの、オーラ出しまくりです。
練習場では差はない。ここ一番のショットが違う
もちろんここ一番のパットもスゴイですが、やはりここ一番のショットですかねえ。ちなみに練習場ではほとんど差はありません。
やはりすごいなあと思うのは、室田さんですかねえ。生意気な言い方かもしれませんが、最近のクラブをあれほどナチュラルにリリースしてこられるのは室田さんだけですから。
シニアプロは全員パーシモンヘッドでゴルフを覚えたと思いますが、ヘッドが返りやすかったパーシモン時代とヘッドが返りにくい最近のクラブとでは、振り方がまったく違いますから。
シニアプロはほとんどの方が、リリースタイミングの変更を余儀なくされたはずです。それを見事にものにされている室田さんは本当に凄いと思いますね。
でもやっぱりシニアのいちばん凄いのは「口」ですかねえ(笑)
田村尚之ゴルフQ&A
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