上から打つのはカチカチの砂だけ
林 やっぱり、ヘッドの入射角をゆるやかにしたいですね。そもそもバンカーは、「上から打つ」という説がありますが、カチカチの硬い砂や目玉の状況以外では、それほど上から打つ必要はないんです。
GD そうなんですか。でも、ついついコックを使って、上から強く叩く、とやってしまうんですね。
林 実は、砂と遊ぶことやフェースを空に向けることに、入射角がゆるやかになるスウィングの要素が入っているんですが、ここではとっておきのアイデアをご紹介します。
GD お願いします。
林 古いサンドウェッジにボウル(写真のようなステンレス製ボウル)を接着して振るんです。丸い底に沿って振るイメージを持つだけで、誰でもゆるやかな角度で振れるようになりますよ。
【練習法1】ボウルの底に沿ってスウィング
林 ボウルのような底が丸く大きなものをサンドウェッジに接着して、その底のアールに沿って振るイメージを持つだけで、誰でもカンタンにゆるやかな軌道でスウィングできます。練習場のバンカーで実際に振ってみると、パカ~ンといい音がします。この音が出たらOKです。
【ポイント】ヘッド軌道は歩行の手の振りと同じ
左手にサンドウェッジを持って、歩くときのように腕を振ると大きなアークが生まれます。このスウィングアークのままスウィングすればOK。上から打とうとか、コックを使おうと考える必要は一切ありません。
【練習法2】ペットボトルの下をくぐらせてスウィング
林 ペットボトルに少しだけ水を入れて、バンカーに寝かせて置きます。飲み口側を飛球線後方に向けてスウィングすると、ゆるやかな軌道で打つ練習になります。上手く打てると、斜め上にペットボトルが跳ね上がります。
【練習法3】ペットボトルを倒してショットする
林 ボールのややアウト側の後方50センチにペットボトルを立てて、バックスウィングでペットボトルを倒してからボールを打ちます。コックを使わずにクラブを上げることで、ゆるやかな軌道で振り下ろす感覚がつかめます。
バンカーショットはラフのアプローチとまったく一緒!
林 バンカーは特殊なショットだと思っていませんか?
GD そう思っていました。
林 実は、その考えがバンカーを難しくしているんです。ラフと同じ打ち方で十分なんですよ。オープンスタンスもオープンフェースも、重心を下げることもコックも必要ないんです。つまり、バンカーに入ったら“ラフでリハーサル”が秘策なんです。
ラフ&バンカーは振り幅も打ち方もソックリじゃないか!
【ポイント】バンカーショットの前にラフで素振り
林 バンカーの砂の抵抗は、ラフの芝の抵抗とそれほど変わりません。そのため、バンカーに入ったら、周りのラフで素振りをして、感触を確かめておくことが成功につながります。
【もうワンポイント!】
PHOTO/Yasuo Masuda
週刊2019年10月1日号より
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