「低く打てるかどうかが上手いか、下手かの大きな目安になる」。今週の通勤GDは、高松志門プロと奥田靖己プロによる名師弟「一行レッスン」です。その第四十ニ話。

【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

ゴルフ芸人 高松志門
1951年生まれ。橘田規に師事し水平打法から独自の理論を展開。多彩な技から‟ゴルフ芸人”の異名をとる。
志門流一番弟子 奥田靖己
1960年生まれ。絶妙な寄せ技を武器に93年日本オープンで尾崎将司を退け優勝するなどツアー6勝、シニア2勝。

前回のお話し

低い球を打った方がええ

奥田 コロコロ転がして飛ばすのは本当の飛ばし屋やない。高いキャリーボールで勝負せないかんというてる飛ばし屋のプロもいますけど、我々とは全く逆の考え方ですね。

高松 常に低くいったほうが断然ええね。

奥田 一般のアマチュアと一緒に回っても、低い球打ってきたら、「この人上手いなぁ」と思うし、それが飛ばし屋やったらなおさら。

高松 そういう人のゴルフは長続きするしな。

奥田 距離感ていう点で、やっぱり低い球は距離が合いますからね。そらもう絶対低い球やないと、微妙な距離は合わへんというてもええくらい。

ゴルフは飛ばすスポーツやのうて、
いかに止めるかというスポーツ

高松 それがゴルフでは最大の強さやろ。ゴルフは飛ばすスポーツやのうて、いかに止めるかというスポーツやからな。アイアンでもウェッジでも、それこそドライバーかて距離感がいちばん大事になる。

奥田 「高い球のほうが距離は合う」と思うてる人も多いと思いますけど、そういう人の頭の中は、つねに快晴無風のゴルフ場になってしもうてるんでしょうね。

高松 そういうこっちゃ。いつも無風で広かったら、そら高くても低くてもどっちでもええけど、そんなわけがない。

低い球は、絵を思えば打てるんよ

奥田 どんな状況でも通用するから低い球がええんですわ。そういう外的な要因に左右されずに、自分のアベレージの飛距離が出しやすい。ところで、まず低い球を打つにはどうしたらええですかね。

高松 そう思うたらええんや。低い球の絵を思うだけでええ。

奥田 やっぱりそこですか。ただ、一般に低い球というと、低く抑えるようなパンチショットを思うてしまいますけど、あれとは違いますね。

画像: レベルに振って低い球が打てるのが、ゴルフの上手い人

レベルに振って低い球が打てるのが、ゴルフの上手い人

高松 レベルな回転運動で打つ低い球と、フェース面で球を抑え込んで、力技で打つ低い球は球自体が全然違ってくる。

奥田 力技で打つと途中からグーンと吹き上がってしまいますね。

高松 最高なんはゆっくりと飛び出してそのまま等速で飛んでいく低い球。あれが最強や。

「回転運動でレベルスウィング」が本当の低い球

奥田 その球を打つためには、グリップを短く持ったり、ロフトを殺すように球を右に寄せてアドレスしたりしたらあかんのです。

高松 ティアップを低くしたりな。逆に高いティアップで低く打たなあかんのに。

奥田 パンチで打つ低い球はティも低くないと打てませんからね。でも、スウィングで打つ低い球ならいくらティが高くても打てる。

高松 結局、体の回転運動でレベルでスウィングせんと、本当の低い球は出ぇへん。そういう意味で、低い球を打ってくる一般のアマチュアを見たら、「この人はうまいな」と思うわけやから。

奥田 回転運動でスウィングできていれば、低い球はもちろん、高い球の絵を出せば高い球も打てますからね。

高松 そら強いわ。

月刊GDより

「ゴルフコースことはじめ」バックナンバーはこちらから↓

志門・奥田の一行レッスンはこちら↓

This article is a sponsored article by
''.