![画像: 【解説】佐藤英之プロ 1960年生まれ。東京都出身。キレのあるアイアンショットを武器に、96年のヨネックスオープン広島、優勝。現在、所属するセブンハンドレッドクラブでゴルフアカデミーを開校中](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/d0252f6081d440d41363b9a240c063892447fdba_xlarge.jpg)
【解説】佐藤英之プロ
1960年生まれ。東京都出身。キレのあるアイアンショットを武器に、96年のヨネックスオープン広島、優勝。現在、所属するセブンハンドレッドクラブでゴルフアカデミーを開校中
左足上がりは傾斜なりに打つ?
それとも傾斜に逆らう?
佐藤 左足上がりのライからは、傾斜なりに打つのが正解です。傾斜に逆らって打つと、斜面に対して軌道が鋭角になりすぎて、ヘッドが抜けずにミスしやすくなります。
![画像: 傾斜なりに打つと距離も方向も合う](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/57089a1ee20f2d332668c32e4d191cce4b92a49d_xlarge.jpg)
傾斜なりに打つと距離も方向も合う
![画像: 傾斜に逆らうとミスしやすい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/7405fcf9231abe0b7bb41fb0cb89eed7ec4621bb_xlarge.jpg)
傾斜に逆らうとミスしやすい
見た目よりもグリーン面は高い
左足上がりになっている打ち上げの100ヤード。
佐藤 この状況は、引っかけたりショートしたりしやすいですね。場合によってはザックリもあります。
GD そうなんです。ミスしてから打ち上げになっていることに気づいたり……。
佐藤 このショットでは、グリーン面がどのくらい高いかを見極めることが重要です。
![画像1: 見た目よりもグリーン面は高い](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/cac2f285091727bf276d239dbcc8ba0fe0ebda1d_xlarge.jpg)
GD どうやって判断します?
佐藤 ピンの見え方と足元の傾斜です。ピンの見え方はピン位置によって変わりますが、ピンの根元が見えなければ、少なくとも5ヤード以上の高低差があると考えます。5ヤードといえば2階の窓の高さですから、1番手は上げたいですね。
GD なるほど。足元の傾斜はどう見るのでしょう。
佐藤 ピンまで100ヤードだと、3度の傾斜でグリーン面は5ヤード高い計算になります。どんなゴルファーでも、だいたい3度の傾斜で気づくと言われます。構えたときに明らかな左足上がりだったら、高低差が7~8ヤードはあるわけです。この場合も1番手上げます。
【ポイント①】ピンの見え方はピン位置によって変わる
ピンの見え方は、ピン位置によって変わってくる。たとえば、手前ピンだと半分くらい見えていても、奥ピンだと見えなくなる。ただし、100ヤードの距離でピンの根元が見えないなら、グリーン面との高低差は少なくとも5ヤード以上あると判断できる。5ヤードといえば、2階の窓に相当する高さだ。
![画像2: 見た目よりもグリーン面は高い](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/e86e875d4f08776f01ada818c455b2b4bc3cc10d_xlarge.jpg)
【ポイント②】左足上がり3度で5ヤード上がる
直角三角形の定規の3辺の長さで考えるとわかるが、30度の傾斜を100ヤード上がった先は50ヤードの高さになる。つまり、左足上がり3度ごとにグリーン面は5ヤード高くなる。わずかな左足上がりでも、思った以上にグリーン面は高い位置にあるのだ。
![画像3: 見た目よりもグリーン面は高い](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/0726af780f19a3d685a43e2c7fd70fd5e73d1b02_xlarge.jpg)
![画像: 1~2度の傾斜は気づき抜くいが、3度なら誰でもわかるもの。逆に1~2度ならば気づかずに打っても大きなミスにはならない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/37ab925b12117e86fb61bdc3f419f3a46a29ef53_xlarge.jpg)
1~2度の傾斜は気づき抜くいが、3度なら誰でもわかるもの。逆に1~2度ならば気づかずに打っても大きなミスにはならない
何番で打つ?
5度ごとに番手を上げる
GD では、番手選びと打ち方のポイントを教えてください。
佐藤 まず番手選びですが、100ヤードをAWで打つと仮定して答えます。ストロングロフトになっているいまどきのクラブでは、AWからPW、PWから9Iのロフト差は5度前後あります。
GD なるほど。
佐藤 そう考えると、5度左足上がりなら1クラブ、10度左足上がりなら2クラブ上げる方法が簡単ですよね。5度の打ち上げなら約8ヤード、10度なら16~17ヤード、グリーン面が高くなっているので、距離的にもピッタリのはずです。
![画像1: 何番で打つ? 5度ごとに番手を上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/5d088a5818ab69c0fa428873bfd3f5ad58c6e9b2_xlarge.jpg)
GD 構えただけで、傾斜がわかるものでしょうか?
佐藤 体全体を右に傾けたまま振れるなら5度前後、体を“逆くの字”に折って、上体を右に傾けないと振れないなら10度前後の左足上がりです。
GD それならわかりやすいですね。打ち方のコツは?
佐藤 大切なのは、傾斜に逆らわないことです。傾斜なりに構えて、右足体重をキープしたまま、その場で体を回転させるように、ベタ足でスウィングするのがポイントです。
【平らなライ】AW…ゆるやかなダウンブローで打つ
佐藤 ボールの先のターフを取るようにゆるやかなダウンブローでヒットします。
![画像: これでちょうど100ヤードだとすると…](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/8b31dbd7886593b5e15f0226c516cf0052ef766b_xlarge.jpg)
これでちょうど100ヤードだとすると…
![画像1: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/4a8de24b8b2cec419f3bf7ee959466cf47e76a7b_xlarge.jpg)
![画像2: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/1f8746ae7ff939fa8bfdd27022b61dbf3fd78f0c_xlarge.jpg)
![画像3: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/0a8a96808e5a3ea9ce8644ad04a18abf378a41d3_xlarge.jpg)
【左足上がり5度】PW…傾斜なり構えて傾斜なりに打つ
佐藤 傾斜に対して、体ごと直角になるように構えます。右足体重のまま、傾斜に沿ってクラブを振ります。平らなライよりも自然とコンパクトなスウィグになります。
![画像2: 何番で打つ? 5度ごとに番手を上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/287a3825bfc154a05a49b69a748b16f045762126_xlarge.jpg)
![画像3: 何番で打つ? 5度ごとに番手を上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/84128b752269e38da7b4d2595ac7757bea3524a1_xlarge.jpg)
![画像4: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/23004a173d033c540931d386a1376e287d8f4bd7_xlarge.jpg)
![画像5: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/2d7b23327662f4b9553a0ec3b0b501f1fab193c8_xlarge.jpg)
![画像6: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/c9400db1df43720c737647d44cb993e14b284253_xlarge.jpg)
![画像7: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/a0040c36c543c13882fb88efea50c313bceb8254_xlarge.jpg)
【左足上がり10度】9I…右足体重のまま体をその場回転させる
佐藤 体を“逆くの字”に折って、背骨を傾斜と直角にして構えます。右足体重を保ち、体をその場で回転させるベタ足スウィングでOKです。バランスを崩さない範囲で振ります。
![画像4: 何番で打つ? 5度ごとに番手を上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/6a82d0902daba388c7da074675d4a457f7e48940_xlarge.jpg)
![画像5: 何番で打つ? 5度ごとに番手を上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/92c4c2aadb62c76bedaf7a7e61a4542c3543aae6_xlarge.jpg)
![画像8: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/92cd86fdfb63c07de154422a7c1f54df8e5acb9b_xlarge.jpg)
![画像9: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/198c9dd03fe7df85036203f976c3896c9dbf79eb_xlarge.jpg)
![画像10: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/9a6796e8029b4b7d313bf8ebdd32d3aaf7610d0b_xlarge.jpg)
![画像11: 【アイアン】引っかけ、ショート、ザックリをなくす。グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード①](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/94b1a53369ce892755ff63319063eafbe236c3f0_xlarge.jpg)
グリーン面が見えない、左足上がりの100ヤード②に続く
PHOTO/Yasuo Masuda
週刊GD2019年11月26日号より
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![画像: golfdigest-play.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/c4ec1e04d699ccc8eb0db255d9aa7d6f91e71c0d.png)
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