【先生】早川佳智プロ
はやかわよしさと。1975年生まれ愛知県出身。日夜、スウィングとギアの研究に没頭する理論派ティーチングプロ
【生徒】鈴木之裕さん
ゴルフ歴4年の固定概念ゴルファー
※アマチュアの方にはボランティアでご出演いただいております。
「正しい顔の上げ方」レッスン①、②
肩や腰のターンがスムーズになるルックアップ練習
早川 ボールを見続けるクセがある人は、体のターンがスムーズに行えず、当然ルップアップして打つことが難しいです。ルックアップをうながして振り切れるようになる、フィニッシュで両腕の間に頭を入れるこのドリルを試してみてください。
ボールを追って顔を上げることで、フィニッシュで両腕の間に顔が入る
早川 腰や肩を回せないと、写真の鈴木さんのようにはできませんので、体が回らず振り切れないという人にもおススメです。
早速試してもらったところ、フィニッシュまで振り切れるだけでなく、インパクトでの顔の向きや頭の位置に変化が見られた。
【Begore】ボールを見続けているからフォローで体が止まっている
決して悪いスウィングではないが、ボールを見続けないといけないという固定概念が強すぎるため、体が止まってしまいフィニッシュまで振り切れなかった鈴木さん.。
【After】ルップアップを意識してバンザイしたら体がターンできました
フィニッシュで両腕の間に頭を入れることだけ考えて振ってもらったら、腰の回転がスムーズになった。フェースターンの度合いも減りボールが曲がらず弾道も高くなった。
ルックアップしないとフィニッシュで両腕の間に頭が入らない
早川 フィニッシュで両腕を上に上げる意識を持つだけで、インパクト以降、自然と体をターンさせやすくなります。
早川 鈴木さんのように、ボールを見る意識が強くインパクトで頭が下がってしまう人や、最後まで振り切れない人には効果バツグンの練習法です。
ルックアップに最適な人
最後に、ルックアップをぜひ一度チャレンジしてほしいというタイプのゴルファーを早川プロに挙げてもらった。ショットに悩んでいるアナタ! 今すぐお試しあれ!
●筋肉や関節が硬い人
早川 若いときからゴルフをしてきた50代すぎのゴルファーは、頭のなかのスウィングイメージと筋肉の柔軟性が一致しないことがあるため、思いどおりに体が動かないことがあります。そういう人は、体のターンをうながしやすいルックアップを取り入れるといい。
●フォローで左ひじが引ける人
早川 フォローで左ひじが引けるクセがどうしても直らない人は、ボールを見続ける傾向にあるゴルファーが比較的多い。ここで紹介した“バンザイフィニッシュ”ドリルを取り入れながらルックアップすると、左ひじが引けるのが直ってきます。
●効き目が右の人
早川 右目を下にしてボールの行方を追うため、効き目が右のゴルファーはルックアップを比較的取り入れやすい。もっと飛距離を伸ばしたいと思っている右が利き目のゴルファーは、試す価値アリます。
ILLUST/Shinichi Hoshi、PHOTO/ARAKISHIN、Tadashi Anezaki、Takanori Miki
週刊GD2019年11月26日号より
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