「左下がりのライで打つと、私の右ひざは地面につきそうなフィニッシュになりました。平らな場所で打つかのように、思いどおりに打ちたいという熱意があるとそうなっていくんですかね(笑)」とは陳清波プロの言葉。今週の通勤GDは、陳清波の‟ダウン&ブロー”第4話。

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

【陳清波】
昭和6年生まれの88歳。ワールドカップ11回連続、マスターズ6回連続出場など60年代に大活躍。「陳清波のモダンゴルフ」で多くの陳清波ファンを生み出し、日本のゴルフ界をリードしてきた

前回のお話し

この話の真意は……。ヘッドを回すとか、フットワークなど、スウィングの仕組みを知るだけではいけない。「あらゆる局面を想定して練習し、自分に染み込ませててください、愉しいじゃないですか」、というものだ。

陳清波の“ゴルフLOVE”ぶりは尋常じゃない。

戦後すぐの時代を生きた若者らしい熱さなのかもしれない。貴重だったゴルフボールは、たった1個しか持っていなかったそうだ。

陳清波 ある日打った球が見当たらなくなった。日暮れまで探しても見つけられなくてねぇ……なにしろボールがなければゴルフを勉強できませんからね。翌朝、日の出とともに現場に走り、ついに見つけた。15㍎目測を誤っていた。もし見つからなかったら、プロゴルファーになれなかったかもしれません。

画像: フェースの高い位置でとらえれば、ヘッドは当たり負けするが、ロフトを立てていくインパクトだから球を押せて当たり負けしない(2008年、陳清波のインパクト)

フェースの高い位置でとらえれば、ヘッドは当たり負けするが、ロフトを立てていくインパクトだから球を押せて当たり負けしない(2008年、陳清波のインパクト)

こんな探究心あふれる男を、天は見放さない。1954年に、日本の川奈ホテルゴルフコースに半年修行にやって来る機会に恵まれた。プロペラ機を乗り継いで来たという時代。

陳清波 日本の上手なプロがやっているのを真似て、スクェアグリップにしたんです。(台湾の)風の中で覚えたフックグリップはをやめました。最初は、球が右にしか飛ばなくて大変だった(笑)。みなさんは諦めが早いけど、私は日本のプロを信じて取り組んだわけです。

この縁を経て、2年後、ベン・ホーガンを間近に見て手本にする機会が訪れたわけだ。

画像: 東京ゴルフ倶楽部でのエキシビションでジャック・ニクラスに68VS66で勝利(1967年)

東京ゴルフ倶楽部でのエキシビションでジャック・ニクラスに68VS66で勝利(1967年)

「わかったは嘘ですね(笑) 私もまだ研究中」

画像1: 【通勤GD】ゴルフレジェンド陳清波の‟ダウン&ブロー”Vol.4 「情熱ゴルフ探求70年」 ゴルフダイジェストWEB

毎年大好評の「ゴルファーズダイアリー2020版」のご購入はこちら、陳清波プロの技術など内容満載B5版

ダイアリーの中をチェック

画像2: www.g-pocket.jp
www.g-pocket.jp

若き日の陳清波スウィング、ゴルフダイジェストTVでご覧いただけます!

画像: GOLF LEGEND陳清波 若き日のスウィング集 youtu.be

GOLF LEGEND陳清波 若き日のスウィング集

youtu.be

月刊GD2020年1月号より

This article is a sponsored article by
''.