股関節が使えるようになると、ヘッドスピードが上がる(レッスン①で説明)のはもちろんだが、曲がりにくくなるという兼濱開人プロ。その理由を聞いた。

股関節を使うレッスン①はこちら↓

股関節を使って飛ばす3項目

①左股関節をストッパーにする

②動ける股関節を作る5つのストレッチ法

③ラウンド前の準備

画像: 【解説】兼濱開人プロ かねはまかいと。1990年生まれ沖縄県出身。中学時代に九州ジュニアで優勝。高校1年でQTを受験し、翌年チャレンジツアーに参戦する。若手理論派プロとして現在、『広尾ゴルフインパクト』でコーチを務める

【解説】兼濱開人プロ
かねはまかいと。1990年生まれ沖縄県出身。中学時代に九州ジュニアで優勝。高校1年でQTを受験し、翌年チャレンジツアーに参戦する。若手理論派プロとして現在、『広尾ゴルフインパクト』でコーチを務める

①左股関節がストッパーになってヘッドが走る

その理由は、前傾角度が変わらずに振れることによる、スウィング軌道の安定だ。

兼濱 お尻を動かしてスウィングすることで、股関節が使えるようになると、インパクトで左腰が伸び上がったりしないので、ヘッドを加速させることができます。

スウィング軌道が安定するから曲がらない

画像: 左サイドのお尻が後方に移り、腰が切り上がっているのがわかる。この腰の切り上がりによって、上半身が伸び上がらなくなる。さらに、前傾角度が変わらずに振り切れるので、スウィング軌道が安定して真っすぐ飛ばせる

左サイドのお尻が後方に移り、腰が切り上がっているのがわかる。この腰の切り上がりによって、上半身が伸び上がらなくなる。さらに、前傾角度が変わらずに振り切れるので、スウィング軌道が安定して真っすぐ飛ばせる

兼濱 そしてなにより、上体が伸び上がらないので、前傾角度をキープしたまま振り切れます。これはスウィング軌道の安定につながり、股関節を使えると飛距離が出せるだけでなく真っすぐ飛ばせるようになるんです。

ひざを柔らかく使うと、股関節が使え前傾角度が変わらない

テークバックで股関節を入れようとして右腰を止めるのではなく、少しひざにゆとりを持たせてお
尻を後方に引いて腰を動かす。この動きがインパクトでの前傾角度のキープにつながってくる。

画像1: ①左股関節がストッパーになってヘッドが走る
画像2: ①左股関節がストッパーになってヘッドが走る

ダウンで踏み込めるから、フォローでお尻を引ける

お尻を動かしてトップを作ると、ダウンで左足を踏み込む動きが作れる。そして、左サイドのお尻を引くことで、左腰が起き上がらず股関節が入ってヘッドを走らせることができる。

画像3: ①左股関節がストッパーになってヘッドが走る
画像4: ①左股関節がストッパーになってヘッドが走る

②股関節がグングン動く飛距離UPストレッチ

股関節の動かし方だけでなく、そもそもの可動域を広げるために、自宅でできるストレッチを、プロアスリートを指導する西脇崇量トレーナーに教えてもらった。

画像: 【指導】西脇崇量トレーナー プロゴルファーやプロ野球選手、プロサッカー選手などが通う名古屋のトレーニングジム『BCプロジェクト』で店長を務め、現在、多くのアスリートを指導している

【指導】西脇崇量トレーナー
プロゴルファーやプロ野球選手、プロサッカー選手などが通う名古屋のトレーニングジム『BCプロジェクト』で店長を務め、現在、多くのアスリートを指導している

画像: 【生徒】橋本 遥さん 股関節の動きをよくして飛距離アップを図りたいという、現在プロゴルファーを目指す研修生

【生徒】橋本 遥さん
股関節の動きをよくして飛距離アップを図りたいという、現在プロゴルファーを目指す研修生

西脇 ストレッチ前に、まずは太ももの裏側の筋肉をゆるめることからはじめましょう。股関節に接続する筋肉ですので、そこをゆるめることで股関節を動かす準備ができます。それから、ここで紹介する5つのストレッチを行ってみてください。

ストレッチ前の準備体操!

股関節を動かすためのストレッチを行う前に、つま先とかかとに5センチほどのモノを踏んでそれぞれ前屈を行い、太もも裏の筋肉を伸ばしておこう。

画像: まずはつま先側に棒を挟み前屈

まずはつま先側に棒を挟み前屈

画像: かかと~つま先と棒を移動させ前屈する

かかと~つま先と棒を移動させ前屈する

西脇トレーナーおすすめ! 5つのストレッチ法

画像: 足を前後に広げ、前側のひざは地面と直角にする。そして体を回旋させることで、後ろ側の股関節を伸ばしながら、胸のストレッチも同時に行える

足を前後に広げ、前側のひざは地面と直角にする。そして体を回旋させることで、後ろ側の股関節を伸ばしながら、胸のストレッチも同時に行える

画像: 仰向けになり片足をクロスさせる。このとき、深く呼吸をしながら体をゆるめていく

仰向けになり片足をクロスさせる。このとき、深く呼吸をしながら体をゆるめていく

画像: 両手を広げて片足で立ちバランスを取りながら、体を左右に回旋させることで大腿骨を中心に股関節を動かしていく

両手を広げて片足で立ちバランスを取りながら、体を左右に回旋させることで大腿骨を中心に股関節を動かしていく

画像: 両手でイスの背もたれを持ち、股関節を後ろに引き骨盤が下がらないようにする。このとき太ももの裏側を伸ばす意識を持つと、なおいい

両手でイスの背もたれを持ち、股関節を後ろに引き骨盤が下がらないようにする。このとき太ももの裏側を伸ばす意識を持つと、なおいい

西脇 時間がない人は、すべてをやらなくても大丈夫。少しずつ続けることで、効果てきめんなのでぜひ試してください。

③ラウンド当日の準備法

最後に、ラウンド当日にやっておくべき股関節の可動域を広げる方法を前出の兼濱プロに教わった。寒い冬の時期は、筋肉が収縮して関節の動きが悪くなりがち。ラウンド前の準備をやるとやらないでは、明らかに違うという。さっそく試して、朝イチから仲間に差をつけよう!

【ラウンド前準備①】お尻モジモジ歩き

地面に両足を伸ばし、左右の股関節を前後に動かしてお尻だけで前進する。無理をせずにゆっくり左右10回程度動かして前進するだけで、十分ほぐれる。

画像1: ③ラウンド当日の準備法

【ラウンド前準備②】左足上がり素振り

ティイングエリア付近などにある、左足上がりのライで素振りする。積極的にお尻を後方に引くように回転すると、フォローで左腰が引けないので、股関節の動きがよく感じられる。この素振りでは、クラブを持たなくてもOK。

画像2: ③ラウンド当日の準備法

【ラウンド前準備③】仙骨カイロ貼り

股関節を使うときにスウィング軸の中心となる仙骨。そこにカイロを貼っておく。寒いこの時期、温かさで筋肉がほぐれるだけでなく、回転も意識しやすくなるので一石二鳥だ。

画像3: ③ラウンド当日の準備法

PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa

週刊2019年12月24日号より

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