股関節を使うレッスン①はこちら↓
股関節を使って飛ばす3項目
①左股関節をストッパーにする
②動ける股関節を作る5つのストレッチ法
③ラウンド前の準備
①左股関節がストッパーになってヘッドが走る
その理由は、前傾角度が変わらずに振れることによる、スウィング軌道の安定だ。
兼濱 お尻を動かしてスウィングすることで、股関節が使えるようになると、インパクトで左腰が伸び上がったりしないので、ヘッドを加速させることができます。
スウィング軌道が安定するから曲がらない
兼濱 そしてなにより、上体が伸び上がらないので、前傾角度をキープしたまま振り切れます。これはスウィング軌道の安定につながり、股関節を使えると飛距離が出せるだけでなく真っすぐ飛ばせるようになるんです。
ひざを柔らかく使うと、股関節が使え前傾角度が変わらない
テークバックで股関節を入れようとして右腰を止めるのではなく、少しひざにゆとりを持たせてお
尻を後方に引いて腰を動かす。この動きがインパクトでの前傾角度のキープにつながってくる。
ダウンで踏み込めるから、フォローでお尻を引ける
お尻を動かしてトップを作ると、ダウンで左足を踏み込む動きが作れる。そして、左サイドのお尻を引くことで、左腰が起き上がらず股関節が入ってヘッドを走らせることができる。
②股関節がグングン動く飛距離UPストレッチ
股関節の動かし方だけでなく、そもそもの可動域を広げるために、自宅でできるストレッチを、プロアスリートを指導する西脇崇量トレーナーに教えてもらった。
西脇 ストレッチ前に、まずは太ももの裏側の筋肉をゆるめることからはじめましょう。股関節に接続する筋肉ですので、そこをゆるめることで股関節を動かす準備ができます。それから、ここで紹介する5つのストレッチを行ってみてください。
ストレッチ前の準備体操!
股関節を動かすためのストレッチを行う前に、つま先とかかとに5センチほどのモノを踏んでそれぞれ前屈を行い、太もも裏の筋肉を伸ばしておこう。
西脇トレーナーおすすめ! 5つのストレッチ法
西脇 時間がない人は、すべてをやらなくても大丈夫。少しずつ続けることで、効果てきめんなのでぜひ試してください。
③ラウンド当日の準備法
最後に、ラウンド当日にやっておくべき股関節の可動域を広げる方法を前出の兼濱プロに教わった。寒い冬の時期は、筋肉が収縮して関節の動きが悪くなりがち。ラウンド前の準備をやるとやらないでは、明らかに違うという。さっそく試して、朝イチから仲間に差をつけよう!
【ラウンド前準備①】お尻モジモジ歩き
地面に両足を伸ばし、左右の股関節を前後に動かしてお尻だけで前進する。無理をせずにゆっくり左右10回程度動かして前進するだけで、十分ほぐれる。
【ラウンド前準備②】左足上がり素振り
ティイングエリア付近などにある、左足上がりのライで素振りする。積極的にお尻を後方に引くように回転すると、フォローで左腰が引けないので、股関節の動きがよく感じられる。この素振りでは、クラブを持たなくてもOK。
【ラウンド前準備③】仙骨カイロ貼り
股関節を使うときにスウィング軸の中心となる仙骨。そこにカイロを貼っておく。寒いこの時期、温かさで筋肉がほぐれるだけでなく、回転も意識しやすくなるので一石二鳥だ。
PHOTO/Hiroaki Arihara、Shinji Osawa
週刊2019年12月24日号より
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