試打したのはこの二人
堀越良和プロ(右)
週刊ゴルフダイジェスト「ギアログ」でお馴染み。約30年にわたって日本で発売された、ほぼすべてのクラブを打ってきた、試打王。
山崎康寛さん(左)
練馬で「スタジオCGA」を主宰するスクラッチプレーヤー。クラブ設計においてはメーカーからアドバイスを求められるほど。
【計測方法】
大宮ゴルフコースの1番ホールにて試打を実施。弾道計測にはトラックマン、試打ボールにはテーラーメイドTP5xを使用。明らかなミスヒットを除く3球をそれぞれ計測。その平均をとった。
ミスに強い「マーベリック」、初速の出る「SIM」
飛びの3要素がさらに高いレベルに!
堀越 2015年はカーボンクラウンの採用で低重心化&低スピンで飛ばすモデルが市場を席巻。2017年には芯の広いフェースが登場して打点のミスに強くなり、2019年は大慣性モーメントながら初速アップも両立したモデルへと進化してきました。
堀越 これは、ボール初速、バックスピン量、打ち出し角のいわゆる飛びの3要素をいかに最適にするかの答えでした。ドライバー開発は行きつくところまで行ったと思っていたのですが、この両モデルは、さらに一段高いレベルで実現した、いわば全部入り。
堀越 次こそはこれを超えるクラブが作れないのではないか、と心配になります。
山崎 キャロウェイがAIを使ったように技術の進歩が飛躍的に早くなっています。両モデルとも昨年登場したばかりなのに、わずか1年でそれを超えるクラブへと進化。これまでは前モデルのほうが良かったと思うこともありましたが、今回は間違いなく買い! です
マーベリック(キャロウェイ)の評価
マーベリックの試打データ
山崎 見た目はアスリート系で構えた時は厳しいかなと思うけど、打つとすごくやさしい。左右の曲がり幅が少なく、フェアウェイキープができるドライバー(山崎)
マーベリック サブゼロの試打データ
堀越 トウに当たっても初速が落ちず、初速が61m/sを越えている。ドローのかかったいい球で本当に驚きました。
山崎 キャロウェイの前作AIフェースは、芯に当たれば飛ぶけど打点がズレるとミスとわかる球だった。今回のはミスがミスにならない。
SIM(テーラーメイド)の評価
SIMの試打データ
堀越 SIMはしっかりフェースに乗っている感があるやわらかい打感なのに、初速が速い。これほど出球を追えなかったのは初めてかも。今回の4モデルでいちばんヘッドを感じやすいモデル。重心距離の浅いヘッドで低スピン、M5に比べて10%くらいスピンが減り、直進性がアップしています。
SIM MAXの試打データ
堀越 HS42m/sでも250㍎を狙えるドライバーです。適正な量のスピンがしっかり入るので球が上がります。一発の飛びよりも平均してしっかり飛ばせるモデル。
「マーベリック」 と 「SIM」
もはやこれ以上の進化は望めない!?
堀越 HS42m/sで試打しましたが、「SIM」は抑えて打っても思った以上にヘッドスピードが出てしまうので、合わせるのに苦労しました。前作のM6も似たようなヘッド形状でしたが、ヘッドの加速感は断然上。ヘッド後方のウェートと凸部の角度に秘密があるようで、球は上がるし、やさしさも格段に上がっています。
堀越 マーベリックは2モデル打ち比べて、フェース内部構造の違いにすぐ気づくほど違います。どちらもオフセンターヒットに強いのですが、サブゼロはよりヒールよりに強く、マーベリックは上下の打点ズレに強いイメージ。
堀越 SIMとサブゼロは、自分の力で球を上げることができ、左が嫌いな上級者。逆にSIM MAXとマーベリックは打ち出し角が低くて、ボールがお辞儀をしてしまうことが多い人におすすめです。
週刊GD2020年2月4日号より
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