冬のゴルフも悪いことばかりじゃない。ノリ面に打ったボールはフェアウェイに落ちてくるし、ランを使って最高飛距離が出せることもある。「冬はガツガツすると失敗するんです」と言うのは赤石隆プロ。今回は、冬ゴルフを楽しむための"とっておきのテクニック"を紹介します

スピンが減ってランが増える!
ハンドアップ大作戦

冬は寒さに着ぶくれもあって、体が回りにくくなるから、いつもより飛ばないし、球もつかまりにくい。

まずは東北福祉大出身の赤石隆プロに冬ゴルフならではのテクニックを聞いていることに。

指導/赤石隆プロ
神奈川県出身。東北福祉大学では同期の谷原秀人プロとともに活躍。真冬の仙台で体験したラウンドは数知れず。現在は谷原がプロデュースする「原宿ゴルフアカデミー」のチーフインストラクターを務める

赤石プロ 冬は普段よりヘッドスピードが4~5m/sは落ちます。飛距離ダウンを最小限に抑えるには、固い地面をいかに利用するかがポイントです。無理に飛ばそうとしてスウィングのリズムが速くなるとミスしがち、少しハンドアップに構えるだけでスピン量を減らしてランが稼げますよ。

Point.1いつもよりハンドアップに構える

画像: Point.1いつもよりハンドアップに構える

普段よりも少し手元を上げ、ハンドアップに構えることで、スウィング軌道がフラットになります。自然とゆるやかな軌道でボールをとらえられるので、バックスピン量が減るんです。ハンドアップにするだけで、スウィングはいつもどおりでOKです(赤石)

Point.2ティアップを少しだけ高く

画像: (左)いつものティアップ (右)少し高いティアップ

(左)いつものティアップ (右)少し高いティアップ

赤石プロ 冬は体が回りにくく、ヘッドが振り遅れてハーフトップのミスが出やすいんです。いつもよりティアップを高くすることで安心感も生まれるし、球もつかまりやすくなります。

Point.3グリップは短くややストロングに

画像: 「グリップは短くですよ」(赤石)

「グリップは短くですよ」(赤石)

画像: グリップはややストロング

グリップはややストロング

振り遅れを防ぐために、グリップを短く左手をややストロングに握ります。フェースの余計な開閉が抑えられボールがつかまるので。自然とバックスピン量を減らすことができます。

Point.4スタンス幅を狭くして体のターンで振る

画像: Point.4スタンス幅を狭くして体のターンで振る

飛ばそうとしてスタンスを広くするのは逆効果。寒さや着ぶくれで体の回転量が不足しやすいので、スタンスを狭くして体を回しやすくします。いつもより靴1足ぶん狭くするだけでも体が回りやすくなりますよ。

赤石プロの冬スウィング
「トップもフィニッシュもコンパクトでOK」

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冬ドラ&夏ドラで4シーズン絶好調

普通のゴルファーは「冬は飛ばないし、スコアが悪くなるのもしょうがない」と諦めてしまいがちだが、スコアにこだわるトップアマは冬を言い訳にしない。

日本ジュニア、日本ミッドアマなどに出場経験のある溝井献也さん(HC+1.2)は、

溝井さん 夏と冬でスウィングを大きく変えるのは難しすぎるし、スウィングを崩す原因にもなりかねません。だから僕はスウィングは一切いじりません。変えるのはクラブセッティングです。

画像: 冬ドラ&夏ドラで4シーズン絶好調

冬になったら、しなるシャフトに交換する
夏用のシャフトは振動数が268cpmで中調子ですが、冬用のシャフトは振動数240cpmで先中調子です。硬さでいうと2フレックスくらい軟らかいんです。ちなみに冬用のシャフトを夏に使うと、スピン量が増えすぎて吹き上がって飛びません。

溝井さん 冬は夏に比べるとHSが3m/sぐらい落ちるので、シャフトを軟らかいものに交換します。

ドライバーの場合、冬はシャフトの硬さを2フレックス以上軟らかく、重さも8グラムほど軽くするという。

溝井さん ヘッドスピードが落ちても、シャフトのビュンビュンしなる動きを利用して飛ばせるし、重量も軽いから振りやすいんです。

画像: 「このしなやかさがたまりません」(溝井)

「このしなやかさがたまりません」(溝井)

軟らかくてしなりの大きいシャフトはトルクが大きいので、HSが遅くなっても飛距離の低下を小さくしてくれます。また切り返しでシャフトのしなりを感じることで、打ち急ぎのミスも防げます。

溝井さんのように、アイアンまで冬用シャフトに交換するのは、一般のアマチュアには難しいが、

溝井さん ロフトやライ角調整が可能なカチャカチャ付きのドライバーやFWなら、シャフト交換も簡単。それだけでも冬のゴルフがやさしくなるし、スコアもよくなりますよ

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凍ったライからは、インパクトの形から始動
簡単にダウンブローで打てちゃいます

冬は地面が凍っていることもあるし、芝も枯れて薄いからアイアンでミスが出てしまうもの。どうすれば上手く打てるのか赤石プロに聞いてみると、

画像: 冬のフェアウェイとは、凍った硬い地面に薄い芝がのっている状態。

冬のフェアウェイとは、凍った硬い地面に薄い芝がのっている状態。

赤石プロ シャローに打つのが理想ですが、ゴルファーの多くはハンドファーストに打つのが苦手で、すくい打ちの傾向があるんです。もし、冬はフェアウェイよりラフが打ちやすいと感じているなら、ハンドファーストが苦手の可能性があります。

赤石プロ そういう人は冬のフェアウェイではほぼダフリしかでません。芝が薄くて地面が凍っていても、ヘッドを上から入れればだんぜんやさしく打てますよ。

ではヘッドを上から入れるポイントはなんなのか。

赤石プロ アドレスでハンドファーストのインパクトの形を作って、そこから始動するんです。あとは左足体重のまま振るだけ。自然とダウンブローにとらえることができますよ。

Point.1インパクトの形を作ってから始動

画像: インパクトの形(ハンドファースト)から始動

インパクトの形(ハンドファースト)から始動

画像: そのままテークバック

そのままテークバック

アドレスしたら、左足体重で手元がヘッドよりも先行したインパクトの形を作ります。それをきっかけにスウィングを始動して、あとはインパクトでその形に戻すイメージで振るだけです。日が当たって凍った地面が軟らかくなっても、打ち方を変える必要はありません。

Point.2スウィング中は左足体重を保つ

画像: Point.2スウィング中は左足体重を保つ

ダウンブローに入れたいので、ボールはスタンスの真ん中に置きます。左足体重をキープしたまま振ることで自然と上からヒットできて、フィニッシュもコンパクトに収まります。

赤石プロの冬アイアン

今回は、冬ゴルフで役立つ「ショットのテクニック」を紹介しました。次回はグリーン周りとパッティングのテクニックを紹介します。

週刊ゴルフダイジェストより

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