【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
Q、薄芝用のウェッジチューンが知りたい!
芝が薄い時期のラウンドで、アプローチのザックリやトップのミスが止まりません。腕が悪いのは承知していますが、もう少しミスが減るウェッジの選び方とか、チューンがあれば教えてください。(38歳・HC15・会社員)
A、スグレモノが多いセット用のウェッジ
先月、泣きついてきた米屋のオヤジも似たようなモンで、フェアウェイじゃトップするわ、ラフではダルマ落としだわで、寄せるどころか乗せるのもままならない、てね。そりゃスコアにならないだろうさ(笑)。
「レッスン書には、ソールを滑らせろ、なんて書いてあるんで、そうしようとすると、手前でソールが跳ねるのか、トップ気味で大オーバー。それが怖くて手元がゆるむとザックリ。イヤ、理屈はわかってるんですけどね……」
「まあ、クラブが滑るようになってなきゃ、手前で跳ねるわな。どうせプロモデルとか使ってんだろ? もっとやさしいのに換えるんだな」
薄芝、枯芝の土が締まったライは、安易にソールを滑らそうとするとヘッドが弾かれやすい。ソールをしっかり地面に押し付けて、それでも滑って抜けるようなソールを選ぶべきなんだ。
「すると、ソール幅がやたら広くて丸い、特殊ウェッジみたいなのがいいんですかね」
「いや、それもいいけど、やさしい飛び系アイアンのセット用とかで十分さ。ダンロップの『ゼクシオ』とか」
この手のはロフトも寝すぎず、フェースを開かなくてもソールを滑らせやすいタイプが多いんだ。
PWかAWの
ライ&ロフト調整
「それ、オヤジさんが冬~春先用に勧める軟らかいディスタンス系ボールでも、止められるんですか?」
寝ボケたことを言ってやがるなあ(笑)。
「薄芝のアプローチ、止めようなんて考えるから失敗するんだよ。まずラクにピンまで届かせること。ウェッジでもランが止まりすぎない工夫のほうが大切なんだよ」
薄芝といってもトーナメントのグリーンじゃない。フカフカしていたりすると、ボールが着地してすぐ止まる、なんてこともある。
「だから適度に低めに打ち出せて、確実にランが使えるウェッジが欲しい。ただ転がすだけなら9番アイアンとかでもいいけど、それじゃ出だしの勢いが出過ぎて怖いだろ?」
「オイラのオススメは、PWかAWのロフトを1度ぐらい寝かせて、ライ角も1度ぐらいアップライトにするチューンだな」
「エ? 寝かせるんですか?」
ウェッジは、アベレージは開けないっていうけど、実はスクェアに構えるのも苦手。気持ち開いた
感じで構えて、そのまま振るのが一番しっくりくるんだよな。その打ち方で、刃から刺さらず、打球を右に逸らさず、高く上がりすぎずにポーンと目標方向に出せるようにしたい。となると、ロフトが50度前後のウェッジをいじるのがベストなんだ。
「PWが飛び系とか硬い素材だと調整できないから、AWをいじることが多いけどね。お前さんもそ
の軟鉄AW、直してやるよ」
「これロフト52度ですけど大丈夫ですか? 上がりすぎません?」
「ディスタンス系ボールをポーンと上げてトロトロ転がすにはちょうどいいよ」
上級者はフェースターンを入れて打つから、ボールの高さも抑えられるし、スピンもコントロール
できる。でもアベレージは無理。
AWのロフトなら、ディスタンス系ボールはカバーが硬いぶん、適度に高さが出せる。スピンではなく、高さで打球の勢いを殺すように打てれば、距離感も合ってくるよ。
月刊GDより(イラスト/コーチはじめ)
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