ザンダー・シャウフェレは、
練習の8割がウェッジのハーフショット
Xander Schauffele(ザンダー・シャウフェレ)
ツアー4勝。昨年はライダーカップのメンバーに選ばれるなど、今やアメリカを代表する選手
ザンダーの練習を見ると、ウェッジで100㍎前後を左右に打ち分けていた。けっこう地味だけど何のため?
ザンダー ウェッジはコースで一番使うクラブだろ。練習量が一番多くなるのは当然さ。
コースは距離も長いし、ドライバーとかもっと長いクラブで練習イメージでした。
ウェッジのハーフショット
体の動きがニュートラルに戻る
ザンダー スコアリングゾーンであるウェッジの距離感を磨くのもあるし、悪くなった体の動きをハーフスウィングでニュートラルに戻しているのさ。ウェッジでしっかり球をつかまえる練習は、他のクラブにもプラスになる。インパクトが厚くなって、球が安定するからね。同じリズムで一定の高さの球を打つことをいつも心がけているよ。
ウェッジでもしっかりロフトを立て、つかまった球を打つことが大事。毎回一定の高さ、スピン、キャリーが出るように。それが距離感になる。
ウェッジを距離通り飛ばせないアマチュアは多い。だいたいはロフトが寝てインパクトが点になっているためだ。
ザンダーの100㍎ウェッジショット
手先で打たず、体幹を意識して振っているというザンダー。このスウィングがすべてのショットの土台だ。
目指すはSW100㍎、AW115㍎
手先ではなくトランク(胴体)で
球をつかまえよう
ザンダーにウェッジの基本的な打ち方を聞いた。
ザンダー ウェッジはガツンと当てずに、スムーズに振りたいクラブ。ポイントは手だけじゃなくてトランク(胴体)をきちんと回して振ることだよ。そうするためには、無駄な腕の動きをなくして、トップとフィニッシュで腕とクラブがL字になるイメージが大切。
左腕とシャフトがL字角度!
ザンダー 手がずっと体の正面にある状態をキープしていれば、インパクトでロフトが立ち、ボールがつかまって飛ばせるようになるんだよ。
手から下ろすのはNG!
フェースを閉じるのに大げさな動作は不要。
左手甲の向きを、上向きから目標向きに変えるだけ。
松山英樹もウェッジの
片手打ちから練習スタート
松山英樹がいつもやっているウェッジの片手打ち。
あれにはどんな意味があるのか、目澤秀憲プロコーチに聞いてみると、「左手はスウィングをリードする感覚、右手はリリースのタイミングを調節する感覚を磨いている」とのこと。
難しいがアマチュアにも効果絶大な練習だ。
「アマチュアは左手を体の近くに引き寄せがち(手打ちになりぎみ)なので、左片手打ちで手を遠くにまっすぐ引く感覚を身につけるといいです。遠くに上げるには体を使って上げることが大事。左手でリードする感覚がわかれば、右手のリリース次第で球筋を調整できます。右手首をがまんすればハンドファーストで低い球。早めにリリースすればロフトが上を向いて高い球が打てるんです」(目澤)
松山英樹の左手片手打ち
左腕主体で振っていく、フェース面が常に自分向き
松山英樹の右手片手打ち
自ら球をつかまえず「勝手につかまる」のが大事
「片手だと手打ちは難しいので、体で振るしかありません。皆さんもぜひやってください」(目澤)
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