ゴルフ好きだけで
240人が集まる
オジサンゴルファーには信じられないかもしれないが、いま若者のゴルフがにぎわっている。
あるサークルは、インスタやネットの掲示板で募集したところ240名ものメンバーが集まった。35歳以下の若者ばかりで、仕事も年齢もバラバラ。
いわばゴルフを核にした異業種交流会である。男女比は6対4。そのサークル「Keylime(キーライム)」の代表・福原直樹さん(32)に話を聞いた。
福原 キーライムを始めたのは5年前。転勤先の青森でゴルフを覚え、ゴルフが楽しくなったのに東京に戻ったら一緒にゴルフをする相手がいない。同じ思いをしている若者がいるのではないかと、インスタや掲示板で募集したら1年で240人が集まった。大半が個人での参加で、いわば自発的にゴルフをしたいという若者の集まりなのです。
福原 いまは2か月に1回バスツアーを企画していますが、定員40人の募集をすると5日で埋まり、キャンセルはまったくありません。
バスツアーは1ラウンドのプレー代、賞品代、往復のバス代込みで1万7000円。男女とも参加費は同額。
「女子の参加費が格安だと、男子を集める企画みたいでイヤなんです」とは参加者の櫻井香織さん。
自発的にゴルフをしたい人の集まりで、出会いよりもゴルフを求めているのが特徴だ。
朝6時に日比谷に集合。夜8時に日比谷で散会する。ゴルフ場までの片道2~3時間は、行きは自己紹介などで、帰りは表彰式を兼ねた飲み会で盛り上がる。
「日比谷での散会の後、そこからほぼ全員が飲みに行きます。飲み会で仲良くなった2~3組で次のゴルフの予約をすることも。コースで知り合えるのは4人だけど、飲み会は席を移動して大勢と交流できる。バスの中から交流が始まっています」(参加者の佐藤さん)
こうした交流の結果、ゴルフで仲良くなって、釣りなど派生的に共通の趣味で集まるグループも多く、私自身、企画力がついて仕事に役立っています」(参加者の木村さん)
「ゴルフをやるようになって父との会話が増え、会社でも役員から声を掛けられるようになった。今度は仲間を募って両親と親子2世代コンペを企画して、親孝行の場を作りたい」(前出・佐藤さん)と、オジサンたちが聞くと泣きたくなるようなコメントまで出てきた。
次回はさらにゴルフ熱の高い若者たちを紹介しよう。
本記事は、コロナ禍が広がる前の2月末の取材をもとに編集したものです。
週刊ゴルフダイジェスト2020年4月7日号より
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