あなたの手を3Dスキャンしてグローブを制作!
プロの使用率も高く、定評のある業界最大手の「キャスコ」が、これまでの経験を生かして「グローブ用3Dスキャナー」を独自に開発。ゴルファー個々の手にピッタリ合うオーダーグローブの生産をしている。
価格は1枚3000円~となっていて、素材からデザインまで自分好みにカスタマイズすることが可能だ。
早速、3Dスキャナーを常設するゴルフ5プレステージ広尾店の協力を得て、ゴルルの藤澤愛香がオーダーグローブを作ってみた。
グローブの注文は3つの工程に分かれる。まずは素材選び。素材によって生地の収縮が違うので完成時のサイズもわずかに変わる。
次は専用の3Dスキャナーを使った測定。手のサイズや指の長さ、太さなどをミリ単位で測定する。
ゴルフ5のグローブ担当・落合 健太さんは「藤澤さんは測定結果が17.4㎝でしたので、既製品にはないサイズです。オーダーグローブを作ると、よりフィット感が味わえますよ」と言う。
測定の次にデザインを決める。生地のカラーを選び、マジックテープの部分にイニシャルの刺繍を入れるなどのオプションを選択できる。
最後に、オーダー用紙に必要事項を記入して、約2週間で完成する。注文は2枚から可能で、ゴルフ5では1回の注文額が1万円を超えると自宅に無料で配送してくれるサービスも実施している。
ギュッと握る必要がないから、
力みが取れてビュン! と振れる
それにしても、なぜキャスコはオーダーメイドグローブを作ろうとしたのだろうか? 同社グローブ企画の浦川氏は次のように言う。「グローブのサイズの定義は手のひらの外周の長さなんです。しかもサイズは1センチ刻みしかない。
結果、手のひらが小さくて指の長い人や手の甲が分厚い人には市販品は合わない。そんな人の不満を 解消しようと始めたのです」
今回、オーダーグローブを注文した藤澤も、計測値は17㎝と18㎝の中間になったが、こういう人にこそお勧めだという。
早速、届いたグローブを装着した藤澤は感動を隠さず言った。「いままで経験したことのないフィット感で、とても気持ちがよく、革がしっとりして柔らかいです」
キャスコとグローブ契約をして3年目の中西直人プロもこう言う。「オーダーグローブだと、グリップ時にクラブと手の隙間がない感じで、手を添えるだけで振れるほどグリップ力が増します。だから 無駄な力が入らず、思い切りスウィングできる。実際、オーダーグローブを使用してから成績が上が り、昨年、初めてシードを獲ることができた。それくらい効果があると声を大にして言いたいです」
シューズのオーダー同様、グローブも自分に合わせてオーダーできる時代。デザインや好きなメーカーで選ぶのではなく、フィット感で選んでみてはいかがだろうか。
週刊ゴルフダイジェスト2020年5月5日号より
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