下半身リードで力みが消えた
以前は腕にググッと力を入れるダウンスウィングでしたが、下半身リードになったことでインパクトの力みがなくなり、フォローのリリースがスムーズになりました。
運動連鎖も使えるようになり、左足かかとで踏み込んでから、ひざ⇒腰⇒肩と動きが連鎖していくことで、インパクトで最大限のパワーをボールに伝えることができる。方向性が安定し、飛距離も伸びています。
トップで止まる動きがなくなった
昨年まではトップで止まるような“間” があったのですが、今年は明らかにトップの時間が短くなっています。実際には100分の数秒ほどの差ですが、これはスウィングの変化によるもの。
昨年まではトップで一旦止まってから、上半身から先に動いていたのが、今は切り返しで下半身から動く、下半身リードのスウィング。オートマチックにタイミングが取れるので、トップで間を取る必要がなくなったんです。
以前よりスウィングテンポが速くなった
アドレスだけでなく
ストロークも変わった
パッティングは昨年の6月頃から大きく変わり、スタンス幅が狭くなり、腕の形が「五角形」から「三角形」になっています。見た目以上にストロークそのものが大きく変化しました。
以前はフェースの開閉をせず、ヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出していたのですが、現在は腕と背中を伸ばして、体を中心とした「振り子型」のストロークになっています。
以前のようにスタンスが広いと、真っすぐのイメージは出しやすいが、ヘッドを動かす幅が大きくなるのでブレやすくなる。右肩が軸になるため右手の悪い動きが出ることもあり、ボールがつかまらず右へのミスがよく出て、手の操作を入れて感覚を合わせていたことも。
真っすぐ引いて真っすぐ出すストレート軌道
そこでスタンス幅を狭く、重心を高くして振り子のようにストロークすることで軌道はイン・トゥ・インになり球もつかまる。
体を中心とした振り子型のストローク
振り幅もコンパクトになり、より再現性が高くなって、方向性もタッチも出しやすくなりました。現在のPGAツアーのほとんどの選手がこのスタイルで、世界の主流といっていいでしょう。
解説/吉田洋一郎
PHOTO / Tadashi Anezaki
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