「アース・モンダミンカップ」で5年ぶりの優勝を果たした渡邉彩香。その優勝セッティングを見ていくとしよう。
女子プロ随一のパワーフェードが武器
渡邉復活に重要な役割を担っていたのが、このドライバーだ。
「自分の理想は、つかまえながら左に出した球が目標に向かって戻ってくるフェードで、その球を打つには小ぶりのヘッドがいいんです。大型ヘッドはボワ〜ンとした打ち方になるけれど、小さなヘッドは、“シュッ”っとシャープに振れるので、球がつかまる感じがするんです」
このドライバーを使いだした16年くらいから調子は下降気味になったが、替えることはしなかった。
「ちょっとつかまる感じのフェース向きや、強い球が出るぶ厚いディープフェース。今どきの反発系の高い音ではなく、低めのインパクト音も好みです。何よりシャープに振れる小ぶりのヘッドが気に入っていて、替えられないですね」
左サイドが怖くて球が右に出るようになった17年からは、45.25㌅を44.75㌅にカットして、体の近くをよりシャープに振れるように調整して理想のフェードにこだわった。
渡邉はUTやショートウッドではなく、ロングアイアンにこだわる。
「アイアンはキレで振っていけるので、“自分の振り感”とマッチしやすいんです。2年前から4・5・6番を球が楽に上がるポケットキャビティにしました」
フェードとクラブにこだわり、復活を遂げた渡邉はシードを狙う。
キャビティと
ポケキャビのミックス
細部まで削りを加えた
自分好みのウェッジ
こだわりの音と
やわらかい打感
女子プロでは珍しい
アイアン10本のセッティング
週刊ゴルフダイジェスト2020年8月11日号より
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