四国いちばんのゴルフ一家“二宮家”。「飽きない稽古」が家訓です。今週の通勤GDは「遊ぶつもりでやってみてVol.18」

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

【全員がチャンピオン 二宮家】
父(英二)
90・95年四国アマ優勝。61 歳、HC0、練習場経営。
母(薫)
94~97・01・03年四国女子アマ優勝。HC2、主婦。
ボク(慎堂)
四国アマ優勝2回。09・15~17年愛媛アマ優勝。37歳、HC+3。
妹(歌奈子)
07年四国女子アマ優勝。HC5。

前回のお話

コースと練習場は別物

練習場では調子がよかったのに、コースヘ出たらまるでダメということはよくある。その逆で、練習場では全然当たらなかったのに、コースヘ出たらそこまで悪くなかったということもある。

ラウンド数日前の練習ならまだしも、前日、あるいは当日でも、練習と本番とで180度調子が変わってしまうのは不思議だよね。

でも、実はこれ、不思議でもなんでもないのだ。だって、コースと練習場は別物。もっといえば、練習場の自分とコースの自分は別人なのだから。ボクの場合なら、練習場の自分が慎堂だとしたら、コースの自分は“シンドウ”だと割り切るようにしている。

周りを見渡しても、同一人物である場合を見たことない。練習場では到底100を打つようには見えない人でも、コースヘ出たら別人のように100を打つ。これが普通。プロだってそう。よく「前半と後半では別人がプレーしていた」なんてコメントを聞くことがあるけど、よくわかる。

もう、「別人」としか説明がつかないときがあるのよ、本当に(笑)。どうせ別人になるなら、練習なんかしても意味ないじゃん。と思うかもしれないけど、そうもいかない。やっぱり練習しちゃうのがゴルファーの性ってもん。

ボクもラウンド前にパター練習しないなんて考えられない。必ずコースへ行き、最低でも30分は球を転がすようにしている。ただ、ラウンド前は慎堂がうまくなる練習はしない。やるのは、別人シンドウ対策だ。

別人シンドウは緊張のせいか、本番ではストロークが小さくなる傾向にある。加えて、練習グリーンは多くの人に踏まれているので、コースのグリーンに比べて速い。だから、練習グリーンのタッチでラウンドすると、ショートすることが多いのだ。

画像: コースと練習場は別物

その対策として、練習グリーンではカップを狙わず、必ずオーバーさせると決めている。ちょっと強めに打つどころではない。絶対に張り合ないくらい、オーバーさせるのがミソだ。

だって、パターで何が腹立つって、ショートしての3パットじゃない? 3パットは致し方ない。しちゃうものはしちゃう。でも、ショートはあかんよ。するならオーバーのほうが断然気分がいい。という理由で、ボクはラウンド前の練習グリーンでは、意識的に大オーバーさせて打つ練習をするのだ。

目標方向は一応カップだけど、ナイスタッチやナイスインは一切求めない! 1㍍くらいオーバーさせる勢いで打つ。ガツンとインパクトするというよりは、振り幅、とくにテークバックを大きくするイメージがいいと思う。

そうすると、慎堂とシンドウのギャップがなくなり、本番ではちょうどいい加減になるはず。結果、3パットも減る。

ゴルフは自分との闘い、とよく言うけれど、それは「別人」との闘いでもあるのかな。みなさんも、パターの大オーバーで別人対策やってみて!

週刊GDより
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画像: golfdigest-play.jp
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