初心者でも楽しめる「軽井沢72ゴルフ」だが、北と東はタフ
「軽井沢72ゴルフ」は東コース(入山・押立の計36ホール)・西コース(36ホール)・南コース(18ホール)・北コース(18ホール)の、東西南北4コースからなる合計108ホールの大規模なゴルフ場だ。
当初は72ホールを目指してコース造りが始まり、最初に造られた西コースはジョーンズJrの父親、R・T・ジョーンズSrが請け負った。その後、東・南・北コースを息子が引き継ぐ形で「軽井沢72ゴルフ」の形となっていった。

R・T・ジョーンズJr
西コースとスループレー中心の南コースは、コースデビューにもぴったりの回りやすいコースだが、北と東は手強いトーナメントセッティングのレイアウト。
春(4月)にオープンし、初夏から夏にベストコンディションを迎えるのが軽井沢のゴルフシーズン。これからの時期に回りたい、ジョーンズJrらしさが堪能できる北コース・東コースを紹介しよう(ヤーデージはレギュラーティから)。
北コースは「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の舞台
北コースは毎年夏に女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が開催されているトーナメントコースだ。
【北コース 9番(466Y・P5)】
2オン可能だが、ティショットを左サイドに飛ばすのが条件

比較的距離の短いパー5。グリーン右手前の難しいガードバンカーは避けたい

右のフェアウェイバンカーは脅威にならないが、左のフェアウェイバンカーまではレギュラーティから220ヤード。越えるにはキャリー240ヤードが必要。右に逃げすぎると、グリーン右手前の難しいバンカーが2打目、3打目に絡んでくる
全てのホールを通して、ジョーンズJr.の設計哲学「リスク&リワード」(積極的に攻めて成功すれば報酬は大きく、安全策をとってミスすれば代償は大きい)が貫かれ、トーナメントでは毎年さまざまなドラマが展開される。
2018年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」のトップ10を見ると……
RANK | PLAYER | 平均飛距離 |
---|---|---|
優勝 | 黄アルム | 234ヤード(51位) |
2 | 申ジエ | 232ヤード(58位) |
3 | 松田鈴英 | 248ヤード(8位) |
4 | 永峰咲希 | 238ヤード(36位) |
5T | テレサ・ルー | 250ヤード(7位) |
5T | 季知姫 | 234ヤード(48位) |
7T | 小祝さくら | 240ヤード(27位) |
7T | 原英梨花 | 251ヤード(5位) |
9T | 成田美寿々 | 244ヤード(13位) |
9T | 勝みなみ | 245ヤード(11位) |

優勝した黄アルム
優勝した黄アルムと申ジエは飛距離よりも正確なショットとマネジメントでスコアを作っていくタイプ。松田鈴英やテレサ・ルー、原英梨花のような飛ばし屋もトップ10入りしているが、飛距離の出る選手が必ずしも有利とは限らない。攻めどころと守りどころを見極めること、戦略性や正確性が重要になってくることはR・T・ジョーンズJr.の設計コースならではだろう。
【北コース 12番(189Y・P3)】
距離のあるパー3は挑戦よりも定石

写真はバックティ(224ヤード)の前から撮影。バックティからだと距離がグッと延びて難易度は大幅に上がる

ガードバンカーとグリーンの傾斜は左右とも寄りにくい。ピン位置に関わらず、左右のガードバンカーを避けて花道から狙うの守りのホール
【北コース 18番(392Y・P4)】
第2打は池越え。奥行47ヤードの2段グリーンは、ピンの位置で攻め方が大きく変わる

ドッグレッグなのでセカンドで花道は使えない。池を避けて右に外すとガードバンカーが待ち受ける

第2打が完全な池越えとなるパー4。グリーンは、奥行47ヤードの2段グリーン。フェアウェイの右サイドにティショットを置ければ、2打目がやさしくなる
東西南北コースでもっとも難易度が高い「東コース(押立・入山)」
2014年に「世界アマチュアゴルフ選手権」(男子はアイゼンハワートロフィ、女子はエスピリトサントトロフィ)の舞台となったのが東コース。最終ホールで土壇場のバーディを奪い、アメリカ男子チームの優勝を決めたのは、当時20歳のブライソン・デシャンボー。
世界アマチュアゴルフチーム選手権
世界最大のアマチュア大会。3人1組のチームが4日間72ホールで競い合う。各日ともチーム3名中2名のベストスコアをその日のチームスコアとし、合計スコアで勝負を競う。
2014年大会の男子チームは、小木曽喬、小西健太、小浦和也。(日本29位・優勝はアメリカ)
女子チームは、勝みなみ、松原由美、岡山絵里。(日本8位・優勝はオーストラリア)
【東コース・押立1番(346Y・P4)】
左サイドの林のわきに打てれば、セカンドが広くなる

ほぼストレートなスタートホール。フェアウェイの右サイド、グリーンの右サイドに池があり、ティショット、セカンドショットともに気が抜けない

フェアウェイは230Y以降から細く絞られていくので、飛距離が出る人は番手選びが重要。左の林が気になるが、ティショットを右に逃がしすぎてしまうと池越えのセカンドショットが残ってしまう
世界アマチュアゴルフ選手権は2年に1度、国際ゴルフ連盟の主催で開催されるが、日本で開催されたのは1962年に川奈ホテルゴルフコースで開催されて以来の2度目。過去にはタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、女子ではヤニ・ツェン、ポーラ・クリーマーなど錚々たるメンバーが出場。
【東コース・押立13番(533Y・P5)】
セカンドは冒険的だが、2打続けてベストショットを放てば2オン可能

距離のあるパー5。グリーン右手前に大きな池があり、左から攻めて3打目勝負がセオリー

ティショットは打ち下ろし。果敢に攻めれば2オンのチャンスはある
【東コース・入山2番(500Y・P5)】
なだらかな打ち上げで左ドッグレッグ。グリーン右手前のバンカーはやっかい

入山コース 2番ホール(531ヤード・パー5)なだらかな打ち上げでヤーデージ以上に距離があるので3打目勝負がセオリー

グリーン右手前のバンカーは深いので絶対に避けたい。3打目から逆算してボールを運ぶのがセオリーではある
【東コース・入山9番(405Y・P4)】
セカンドで花道をつかって打てるかが鍵

ほぼストレートなパー4。左サイドのフェアウェイバンカーがアイコンとなる。フェアウェイの左からのほうがグリーンが狙いやすい

レギュラーティから左のフェアウェイバンカーを超えるにはキャリーで220ヤード超が必要。グリーン右手前と左サイドのバンカーは難しい。フェアウェイバンカーの手前では200ヤード以上のセカンドをバンカー越えで狙うことになる。ボギーオンのルートに切り替え