ゴルフコースに自然の癒しを求めることは多いが、その中で人工物のクラブハウスを違和感なく存在させるのは難しい。このハウスは円形フォルムの柔らかさで、優しい雰囲気を醸し出している。

ゆったりとした寛ぎ感とシンプルな動線の両立

画像: 2つの円形棟からなるクラブハウス

2つの円形棟からなるクラブハウス

「山間にあるゴルフ場ですが、コース内の高低差は40ヤード以下で崖などもなく難易度の高い厳しいコースというより、ゆったりとゴルフを楽しむコースレイアウトです」

「クラブハウスも直線、角ばったものではなく、円形の構造にすることで柔らかさを出し、来場したお客様にはゴルフ場全体で寛いでもらおうというのがコンセプトです」(支配人)

画像: フロント、ロビー。吹き抜けになっており、中央には円形の高窓がある

フロント、ロビー。吹き抜けになっており、中央には円形の高窓がある

画像: コースを見渡せるレストラン

コースを見渡せるレストラン

画像: 表玄関脇のラウンジ

表玄関脇のラウンジ

円形のフォルムは、ハウス内に入っても十分に感じられる。フロントロビーは吹抜けで、円形の天井は中央が天窓になっており、レストランも円形、浴室も円形となっている。特に浴室は、男女ともロッカー室から階段で上がった2階に配置されている。

画像: ロッカーは男女同型。男性219本、女性40本

ロッカーは男女同型。男性219本、女性40本

「浴室は、ロッカーでの着替えや人の行き来など、慌ただしさとは別の空間でホッとしていただきたい、という趣旨で2階になっています」(支配人)

画像: 男性用脱衣室

男性用脱衣室

すでに20年以上経つハウスだが、ゆったりとした雰囲気は現在でも来場者に好評価だ。この間、ショップをコース側出口の脇からフロント前に移しただけである。

こうした円形の建物など雰囲気や印象を重視したデザインでは、とかく使い勝手が二の次になる場合が多いが、このハウスに限っては動線もシンプルで、初来場でも使い勝手は良い。

画像: コンペルームは可動式パーテーションで区切られ4室になる。96名収容

コンペルームは可動式パーテーションで区切られ4室になる。96名収容

画像: 1番(564Y・P5)左ドッグレッグのスタートホール

1番(564Y・P5)左ドッグレッグのスタートホール

画像: 2番(412Y・P4)S字状に進む、景観のいいホール

2番(412Y・P4)S字状に進む、景観のいいホール

画像: 11番(529Y・P5)2打目が池越え

11番(529Y・P5)2打目が池越え

千代田ゴルフ倶楽部
18H・7043Y・P72
広島県山県郡北広島町寺原
TEL.0826-72-2100
ハウス設計者:(株)新広島設計(錦織亮雄)
ハウス施工:清水建設・五洋建設共同企業体
コース設計:広田昭三
コースタイプ:丘陵
開場:1992年10月6日
公式ホームページはこちら

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画像: golfdigest-play.jp
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