千葉県市原市にある鶴舞カントリー倶楽部のクラブハウス。36ホールぶんのゴルファーが集う施設である以上、時代の流れに合わせ、そのニーズに適うよう改修したというクラブハウスです。

内装は明るく柔らかく。動線は使い勝手を最優先

「改修したことで、全体の雰囲気がかなり明るくなりました。以前はグレーを基調として重厚感がありましたが、暖色系を意識的に使用し、木目調なども取入れることで、温もりと柔らかみある落ち着きが出たと思います」(支配人・掛札洋平氏)

画像: 鶴舞カントリー倶楽部、クラブハウス

鶴舞カントリー倶楽部、クラブハウス

36ホールのクラブハウスにしてはこじんまりとしており、動線的にもシンプルな構造。

フロント、ロビー周りは同グループの(東急)ハーヴェストクラブの影響もあり、直線的なデザイン構成。内装の色使いで大きく雰囲気が変わった好例です。

画像: ロッカー手前にあるラウンジ。コース設計者の井上誠一ミュージアムにもなっている

ロッカー手前にあるラウンジ。コース設計者の井上誠一ミュージアムにもなっている

「表玄関付近にあったラウンジを男女ロッカーの入口前に移動し、着替え後の待ち合わせ場所として利用しやすいようにしました。その後のスペースはショップとしました。また、貴重品ロッカーもフロント手前からロッカー近くに移動し、お客様の動線と使い勝手を考慮しました」(掛札支配人)

画像: ベージュを基調としたロビー

ベージュを基調としたロビー

画像: ラウンジの移動に伴い、表玄関に脇に移ったショップ

ラウンジの移動に伴い、表玄関に脇に移ったショップ

画像: ラウンジ

ラウンジ

女性浴室には、シャワーブースとパウダースペースを新設、ハウス内禁煙に対する処置として、コース側の風除室を一部削って喫煙ルームを新設した。

画像: 女性パウダールーム

女性パウダールーム

画像: 女性用浴室

女性用浴室

画像: 男性用脱衣室

男性用脱衣室

画像: 男性用浴室

男性用浴室

画像: 喫煙ルーム

喫煙ルーム

以上のように時代に合わせた改修に加え、大理石調の壁などを洗浄し直したことで、新たに“変えたところ”以外でもリニューアルのアピールができた言います。

経年による不都合や老朽化には対応していかなければならない。限られた経費で効率的にアピールしたクラブハウスの好例です。

【鶴舞カントリー倶楽部】
所在地:千葉県市原市田尾1293‐2
開場:昭和46年11月
ハウス設計者:大成建設(株)
ハウス施工:大成建設(株)
構造:鉄筋コンクリート
コース設計:井上誠一(東・西コース36H)
公式ホームページ

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